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AIもお手上げ?最強の方言「津軽弁」

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 [New門]は、旬のニュースを記者が解き明かすコーナーです。今回のテーマは「津軽弁」。

 津軽弁は、発音やイントネーション、用法が特有とされ、数ある方言の中でも最も難解と称される。人工知能(AI)を活用して共通語に“翻訳”する取り組みが企業や大学で始まっている。だが、最先端の技術をもってしても一筋縄にはなかなかいきそうにないという。

意思疎通不可欠 医学部の必修科目

 おかゆ、ください、かゆい、食べなさい、 う……。何の脈絡もない言葉の羅列のようだが、これらは全て津軽弁では「け」の一文字で表現される。他の品詞として使う場合を含めると、「け」が持つ意味や用法はさらに増える。言葉に発せられた時は、文脈やイントネーションから「け」がどの意味に当たるのか区別するというが、一朝一夕で理解するのは簡単ではない。

 さらに、一口に津軽弁といっても、津軽地方の海側と山側、南北でイントネーションや言葉遣いに様々な違いがある。青森県には南部弁と下北弁もある。

 理解は難しくても、方言に象徴される豊かな地域性は大きな魅力といえる。今年6月から、津軽地方を舞台にした映画「いとみち」が全国公開されている。主人公の「相馬いと」は内気な女子高生だが、アルバイト先のメイドカフェが廃業の危機となり、津軽弁と得意の三味線を生かして奮闘するストーリーだ。

 もっとも、医療現場では意思疎通が欠かせない。弘前大学医学部は、10年以上前から1年生の必修科目として「津軽弁」の講義を行っている。毎年、新入生約110人のうち県内出身は半数以下で、津軽弁を理解できる割合は2~3割程度という。講師は同大OBで、津軽出身の沢田美彦医師が担当する。「津軽弁で話しかけられた時に、拒否するような態度を見せると患者さんは黙ってしまう。結果として正しい診断に到達できない」

音声データ蓄積 AI翻訳目指したが…

 主に東北6県と新潟県を管内とする東北電力のコールセンターも、似た悩みを抱えてきた。オペレーターの多くは東北出身とはいえ、津軽弁を理解できる人はわずか。津軽弁での問い合わせに何度か聞き直して時間がかかり、内容も正確に認識しにくいという課題があった。

 

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2289007 0 経済 2021/08/17 05:00:00 2021/08/18 00:16:42 2021/08/18 00:16:42 https://www.yomiuri.co.jp/media/2021/08/20210816-OYT1I50095-T.jpg?type=thumbnail

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