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「高たんぱく」商品の市場拡大…健康維持につながる認識、消費者に広がる

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 食品メーカーが、たんぱく質を豊富に含む商品の開発、販売に力を入れている。消費者はコロナ禍もあって健康への意識を高めており、筋肉などを作る重要な栄養素であるたんぱく質を自宅でも手軽にとれる「補給食品」の市場規模は、拡大が見込まれる。

記念日

 「健康な体作りには、たんぱく質の摂取が欠かせない。重要性への認知度を上げていきたい」

 明治の中村高士執行役員は6日、東京都内のイベントホールで強調した。会場には、たんぱく質を多く含んだ食品「TANPACT(タンパクト)」シリーズの商品が並んだ。

 明治は9月11日を「たんぱく質の日」と名付けており、イベントはこれを記念したものだ。たんぱく質は20種類のアミノ酸から構成されており、このうち体内で合成できない9種類を「必須アミノ酸」、それ以外の11種類を「非必須アミノ酸」と呼ぶ。9月11日とはこの数字にちなんでおり、日本記念日協会にも認定された。

 タンパクトシリーズは、ソーセージやビスケット、アイスクリームなど約40種類をそろえる。今月1日には、明治と連携したマルハニチロがタンパクトブランドの「チーズかまぼこ」を発売した。1本(23グラム)あたり2・8グラムのたんぱく質を含むという。

脂肪ゼロ

 たんぱく質の摂取を前面に出した商品は、筋トレの「お供」ともされるプロテインドリンクやサラダチキンが知られてきた。食品各社は最近になって、明治同様に多彩な商品を手がけるようになっている。

 湖池屋は今年6月、大豆たんぱくが原料のスナック菓子「罪なきとんかつ」を発売した。肉を使用せずにジューシーなとんかつの風味を実現し、1袋でたんぱく質5グラムを摂取できる。低カロリーも特長だ。

 日本ハム子会社の日本ルナは、一般的なヨーグルトと比べてたんぱく質が2~3倍で脂肪ゼロの乳製品「イーセイ スキル」を展開する。クリーミーな食感がうけ、幅広い世代からの人気を得ている。

 日清フーズは2月、たんぱく質の含有量を従来品より100グラムあたり6割増やしたパスタの販売を始めた。味の素のクノールシリーズは、通常のコーンクリームスープよりたんぱく質が7倍多く含まれる商品を販売している。

70年前水準

 日本人が摂取するたんぱく質は、食事量を抑えるダイエットの広がりを背景に、1990年代半ばから減少傾向にあった。2019年の1人1日あたりの摂取量は全体平均で71・4グラムと、1950年代と同水準にとどまる。

 厚生労働省が示す「推奨量」は満たしているものの、日常活動を十分に支えるために必要な「目標量」には、ほぼ全ての年代で達していない。

 ただ、近年は緩やかながらも増加の兆候がみられる。良質なたんぱく質は、筋肉をはじめ体作りに有効で、健康維持につながるという認識が消費者に広がっているためだ。厚労省などは、心身が弱って要介護の一歩手前となる「フレイル」予防のために、たんぱく質の適切な摂取が必要と積極的に呼びかけている。

 富士経済は、たんぱく補給食品の国内市場について、2020年の1727億円(見込み)から、25年には約1・4倍に拡大すると予測する。食品各社は、「コロナ禍で外出を控えながらも、身近な食品でたんぱく質を取りたい」と考える消費者は多いと見ており、新商品を次々と投入することで需要を取り込む考えだ。

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2346420 0 経済 2021/09/07 05:00:00 2021/09/07 11:28:34 2021/09/07 11:28:34 https://www.yomiuri.co.jp/media/2021/09/20210907-OYT1I50002-T.jpg?type=thumbnail

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