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世界が認めた「ユニバーサルデザイン」浣腸薬…「イチジク形」の固定観念を排する工夫

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 消費者目線に立ち、使いやすさなどを追求する世界共通の指針「ユニバーサルデザイン」。その国際的な大会で、兵庫県淡路市の製薬会社「ムネ製薬」が手掛ける商品が専門家賞と消費者賞に選ばれた。それは、何と 浣腸かんちょう 薬。容器を横向きの蛇腹状にするなど、「浣腸といえばイチジク形」という固定観念を排した工夫が世界の舞台で評価された。(加藤律郎)

国際的なユニバーサルデザインの大会で評価され、盾を手に喜ぶ西岡社長(淡路市で)
国際的なユニバーサルデザインの大会で評価され、盾を手に喜ぶ西岡社長(淡路市で)
容器を蛇腹状にするなど工夫を凝らした「コトブキ浣腸ひとおし40」
容器を蛇腹状にするなど工夫を凝らした「コトブキ浣腸ひとおし40」

 蛇腹状にしたのは、「コトブキ浣腸ひとおし40」。容器内での使い残し液が減り、商品名に「最後の一押しまで無駄にしない」という意味を込めた。ノズルも長くした上、波形に改良したため、挿入時の摩擦が減り、体の柔軟性が衰える高齢者の負担軽減にもつながったという。

 出品した大会は、3月にドイツであった「UNIVERSAL DESIGN COMPETITION2021」。新型コロナウイルス禍で、オンライン開催となった。

 説明を担当した西岡一輝社長はパソコンの画面を通じ、従来型では握力が落ちた高齢者は容器を握って薬剤を出すことが困難だった点などを踏まえ、改良のポイントを伝えた。

 年齢や性別、国籍、障害の有無などに関係なく、誰でも利用しやすいよう配慮するユニバーサルデザインの考え方に基づき、専門家や消費者が審査。市場性や革新性なども考慮され、高い評価を得たという。

     ◇

 1910年(明治43年)の創業以来、 の薬や浣腸薬をつくってきたムネ製薬が「ひとおし40」を開発したのは、消費者の意見がヒントになった。

 飲む便秘薬の台頭で、主力であるイチジク形が低迷したのを受け、商品にアンケート用紙を入れて要望を募集。寄せられた7万通もの声を改良に生かした。

 実は、2019年に「グッドデザイン賞」(日本デザイン振興会主催)、20年にも「IAUD国際デザイン賞」(国際ユニヴァーサルデザイン協議会主催)の医療福祉部門で銅賞に輝いており、3年連続の快挙。お通じに悩む人の思いに応えた商品は売り上げも「快腸」ならぬ快調だという。

 ドイツ語での発表資料も用意するなど、社員一丸での“踏ん張り”が実り、西岡社長は「工業デザインの先進国であるドイツで機能性が認められてうれしい。便秘の問題についてもっと広く知ってもらえるよう、さらに使いやすい商品開発に挑戦したい」とスッキリした笑顔で喜んだ。

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2379233 0 経済 2021/09/19 19:04:00 2021/09/19 19:04:00 2021/09/19 19:04:00 専門家と消費者から高評価を受け、盾を手にW受賞を喜ぶ西岡社長(淡路市で) https://www.yomiuri.co.jp/media/2021/09/20210918-OYT1I50101-T.jpg?type=thumbnail

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