読売新聞オンライン

メニュー

ニュース

動画

写真

スポーツ

コラム・連載・解説

発言小町

漫画

教育・受験・就活

調査研究

紙面ビューアー

その他

サービス

読売新聞のメディア

購読のお申し込み

読売新聞オンラインについて

公式SNSアカウント

「あらやだ奥さん」「まさかナンパ」…実は高級食パン店名、仕掛け人社長「ブームから文化に」

スクラップは会員限定です

メモ入力
-最大400文字まで

完了しました

 「全米が泣いた日」「あらやだ奥さん」……、脈絡なさげだが、すべて「ジャパンベーカリーマーケティング」(横浜市)が開店支援した高級食パン専門店の名だ。今では国内外で250店近く。仕掛け人の岸本拓也社長(46)は、「心を満たす 嗜好しこう 品」と位置づける高級食パンをブームから“文化”にするつもりだ。(村松魁成)

新店舗のオープンに駆けつけた岸本社長(川崎市幸区で)
新店舗のオープンに駆けつけた岸本社長(川崎市幸区で)

 生まれも育ちも横浜市。入社した市内の高級ホテルで飲食部門の企画に携わった際、さまざまなベーカリーを見てほれこみ、休日に100店以上を視察。30歳で退職し、2006年、横浜・大倉山に高級感あふれる店をオープンした。

センター北駅前の高級食パン専門店「誰にもあげない」(横浜市都筑区で)
センター北駅前の高級食パン専門店「誰にもあげない」(横浜市都筑区で)

 だが硬いドイツパンやフランスパンを並べたところ、「子供が食べるパンがない」と地元客が定着しなかった。「技術が高くても売れるかどうかは別。おいしさや楽しい体験を提供できる愛されるパン屋を作ろう」と方針転換を決めた。ベーカリー開業希望者の支援もしようと、13年に会社を設立した。

 その看板商品としてこだわったのは、日常的に食べる食パン。「老若男女に愛されるいい意味で八方美人なパン」の開発を始め、2年かけてほのかな甘さが口に広がる一品を作り上げた。

 東京都清瀬市に18年、1号店「考えた人すごいわ」を開店。「2斤サイズで1000円でお釣りが来て、なおもお得と思える食パン」の販売を始めた。店名の由来は、完成品を食べ、思わず声に出した言葉だ。

 開業にあたっては、物件探しから店舗デザイン、味付け、接客までノウハウを伝授。オーナーの9割以上が異業種で働いていた人だといい、「技能と環境は用意する。人に喜んでもらいたいという心が大事」と力説する。

 「わたし入籍します」「まさかナンパ」「産まれたてのライオン」など独特な店名は社長の発想が反映されている。「よくある難しいフランス語の店名じゃ覚えてもらえない」。オーナーの思いや地域性などを踏まえ、とにかく記憶に残る名前を、最後は直感で選ぶという。

 看板は、水彩画風や絵本風、コミカル系など様々。人や動物が何かを訴えるように見つめる図柄を入れる。文字は大きく、読みやすく。袋やレシートにも連動させる。「“変な店なのにパンはおいしい”というギャップを狙う。笑いや語らいが起き、店の背景を深掘りしてもらえれば。喜びや楽しみの体験をしてもらうのが僕らの願い」

 現在、北海道・稚内から沖縄・宮古島まであり、コロナ禍の昨年も133店オープン。今年はそれを上回るペースで、福井、和歌山、高知県にも出店し、“全国制覇”となるという。

 「約1700ある全自治体に出店し、新しい感性や感覚が伝われば。高級食パンの香りを全国に広げたい」。今日も各地を飛び回る。

無断転載・複製を禁じます
スクラップは会員限定です

使い方
2379206 0 経済 2021/09/19 18:47:00 2021/09/20 18:04:03 2021/09/20 18:04:03 新店舗オープンに登場した岸本社長(21日午前11時21分、川崎市幸区で)=村松魁成撮影 https://www.yomiuri.co.jp/media/2021/09/20210919-OYT1I50028-T.jpg?type=thumbnail

ピックアップ

読売新聞購読申し込み

読売IDのご登録でもっと便利に

一般会員登録はこちら(無料)