読売新聞オンライン

メニュー

ニュース

動画

写真

スポーツ

コラム・連載・解説

発言小町

漫画

教育・受験・就活

調査研究

紙面ビューアー

その他

サービス

読売新聞のメディア

購読のお申し込み

読売新聞オンラインについて

公式SNSアカウント

都心まで運賃1000円以上、定期は京成線の3倍…北総線値下げは「歴史的な出来事」

スクラップは会員限定です

メモ入力
-最大400文字まで

完了しました

 千葉県印西市役所の応接室で21日午後、板倉正直市長は、北総鉄道(本社・鎌ヶ谷市)の室谷正裕社長と向き合っていた。「来年秋頃、通学定期運賃の大幅値下げと普通運賃の値下げを行う」。そう報告した室谷社長に対し、板倉市長は笑顔で謝辞を示した。「コロナ禍で経営環境が厳しい中、よく判断してくれた」

住民から高額で不評だった北総線。運賃の値下げを予定している(印西市の千葉ニュータウン中央駅で)
住民から高額で不評だった北総線。運賃の値下げを予定している(印西市の千葉ニュータウン中央駅で)

 同席者によると、約20分間の面会は終始和やかな雰囲気で進んだ。板倉市長は3年前、室谷氏の社長就任案に強い語気で反対していた態度を一変させた。

 1979年に一部区間で開業した北総線は現在、印旛日本医大駅―京成高砂駅の32・3キロで運行し、印西、白井、船橋の3市にまたがる千葉ニュータウン(NT)を東西に走って都心と結ぶ。全区間を乗車すると840円で、都心までは1000円以上かかる。利用者の多い、千葉NT中央駅―京成高砂駅間の通学定期は、6か月で7万7490円。同じ距離で京成線と比較するとほぼ3倍だ。

 高額運賃は住民から「家計負担が大きい」と不評だった。沿線住民は、国に運賃値上げ認可の取り消しを求める複数の訴訟を起こしたが、いずれも住民側が敗訴した。

 運賃が高いのは、NT開発の遅れや計画縮小で利用者が伸び悩んだからだ。線路建設費の債務を抱え、累積赤字は2000年3月期で447億円に膨らんだ。

 沿線自治体の値下げ要求に対し、同社はゼロ回答を続けてきたが、6月の株主総会で、室谷社長が値下げ方針を表明した。沿線開発の進展で、3月期に21期連続の黒字となり、累積赤字が来年度にも解消する見込みとなったためだ。「値下げは千葉NTの歴史的な出来事だ」。運賃問題に取り組んできた滝田敏幸県議は評する。

 同社と沿線自治体は、15年に交わした確認書に基づき、通学定期を25%割引している。北総線の耐震化費を支援する代わりに、運賃割引を担保する仕組みだ。

1

2

無断転載・複製を禁じます
スクラップは会員限定です

使い方
2396496 0 経済 2021/09/27 07:09:00 2021/09/27 07:09:00 2021/09/27 07:09:00 利用者を高額運賃で苦しめてきた北総線。開業50周年を迎える来年、通学定期の大幅値下げを予定している(写真は印西市の千葉NT中央駅) https://www.yomiuri.co.jp/media/2021/09/20210926-OYT1I50089-T.jpg?type=thumbnail

ピックアップ

読売新聞購読申し込み

読売IDのご登録でもっと便利に

一般会員登録はこちら(無料)