誕生から25年のポケモン、飽きさせない「進化」と「協力」

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よみうりランドの森にゲームの原点

<米ナイアンティック社と共同開発したスマートフォン向けゲーム「ポケモンGO」で遊ぶ中高年が増えている>

 スマホのGPS(全地球測位システム)情報を基に街角や公園に行き、画面上に現れるポケモンを捕まえる遊び方が新鮮に受け止められました。ゲームの要素を「集めること」に絞り込み、必要なテクニックはボールを投げるだけ。このことで熱心でなかった層にも間口が広がりました。孫が遊ぶのを見て、「何それ」と思っていた人が「おじいちゃんでも捕まえられた」とはまるケースが増えています。

 子どもの頃に第1作と出会った世代は、もうすぐ40歳代になります。当社の採用面接をしていても、「ポケモンで育った」と言う学生が増えています。発売から15年目くらいまでは、いずれ子どもたちがポケモンを卒業していくのではないかと不安でした。今ではポケモンGOやカードゲームで遊ぶ家族が増え、かすがいになっています。

<今年7月には、東京都稲城市と川崎市多摩区にまたがる「よみうりランド」内の森でキャラクターを探すアトラクション「ポケモンワンダー」を開設した>

 周辺に手つかずの自然が残っていて驚きました。ポケモンを発案したゲーム開発者の田尻智さんは近隣の東京都町田市出身で、約50年前に地元の森や里山で昆虫を捕まえた経験から着想を得ました。家族や仲間と力を合わせ、草木をかきわけながらゲームの原点を体験してもらえます。

ポケモンワンダーの発表会で記念写真に納まる石原さん(中央)ら(7月1日、よみうりランドで)
ポケモンワンダーの発表会で記念写真に納まる石原さん(中央)ら(7月1日、よみうりランドで)

 ここでは、ゲームのように画面を見て探すことはできません。手がかりが少ない中、自然との触れ合いから何かを感じ取ってもらえると期待しています。

<親しみやすいポケモンたちは、各地のPR大使や現代アートの題材など各方面から引っ張りだこだ>

 コラボレーション(協力)の基準は、社会課題の解決など理念に共感できるかどうか、3年後、5年後も継続できるかどうかです。「ポケモン・ウィズ・ユー」は、東日本大震災で被災した子どもたちを支援する活動として始まりました。被災地の訪問や、募金を通じた教育支援などのほか、現在は子ども食堂の支援などにも乗り出しています。

 人気デザイナーの藤原ヒロシさんに我々から働きかけて実現した「サンダーボルト・プロジェクト」では、誰もが知るピカチュウを従来の黄色から真っ黒に変え、大きな話題を呼びました。

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2464843 0 経済 2021/10/23 16:02:00 2021/10/23 16:12:37 2021/10/23 16:12:37 インタビューに答えるポケモン社長の石原恒和氏。東京都港区で。 https://www.yomiuri.co.jp/media/2021/10/20211018-OYT1I50071-T.jpg?type=thumbnail

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