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近畿日本ツーリストを傘下に持つKNT―CTホールディングス(HD)は10日、2022年3月期連結業績予想の売上高を、5月時点の見通しから300億円少ない1500億円に下方修正した。旅行需要の回復が想定より遅れ、今後もコロナ禍「第6波」が懸念されるためだとしている。

最終利益の見通しは、148億円の赤字から130億円の赤字に引き上げた。人件費圧縮、店舗削減などのコストカットや、雇用調整助成金の特例措置延長で改善を見込んだ。
上半期にコロナ禍前の2割弱だった国内旅行売り上げは、下半期に約6割まで回復すると見込むが、足元の回復ペースは鈍い。記者会見した小山佳延専務は「緊急事態宣言が明けていきなり(需要が)戻ってくるのではなく、お客様が(需要喚起策の)『Go To トラベル』再開を待っている感じだ」と述べた。
同日発表した21年9月中間連結決算は、最終利益が68億円の赤字(前年同期は168億円の赤字)だった。旅行需要が急減した前年同期からの反動で、売上高は前年同期比3・6倍の575億円だった。