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近くで「日御碕ドライブイン 民宿西亀荘」を営む女性は「宿泊客の中に肝試しに向かう高校生や女性も昔いた。行くと言って聞かない生徒に仕方なく、ついていった顧問の先生もいた」と話す。心霊スポットの知名度は最近まで健在で、「かもめ荘はどこですか」と尋ねてくる観光客も多かったという。
そうした様子に気をもんでいた女性は「老朽化して危ないと思っていた。みすぼらしかったし、解体は良かった」と
来年2月に作業終了
かもめ荘の土地と建物は現在、雲南市の建設会社が所有。同社によると、91年に不良債権として同社に渡り、売り物件として扱っていたが、買い手が見つからなかったという。しかし、国立公園内で景観を損ねる建物の解体などに国から補助金が出ると知って申請。8月末に採択され、9月にごみの搬出を始め、解体に着手した。作業は来年2月に終わる予定という。

跡地について、地元住民には「キャンプ場になるのでは」といった見方もあるが、同社は「全くの未定」とする。ただ「場所を貸してほしい」との問い合わせがあることは認め、担当者は「風評などが影響しないよう、静かに見守ってもらいたい」と話した。
解体を知った元従業員の男性は「かもめ荘にはたくさん良い思い出があるけれど、今までの状態はいけなかった。きれいにしてもらえると聞いて安心した」。出雲市観光課は「荒れ果てて景観を悪くしていたので、解体を歓迎している」とした。
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