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【ニューヨーク=小林泰明、北京=小川直樹】米高速道路交通安全局(NHTSA)は30日までに、米電気自動車(EV)大手テスラが計47万台超の車をリコール(回収・無償修理)すると発表した。安全上の問題があり、2020年の年間販売台数(約50万台)に匹敵する規模になる。

リコールの対象は主力セダン「モデル3」と、高級セダン「モデルS」。モデル3については、不具合によって後方を映すカメラの画像が表示されない可能性がある。モデルSの不具合では前方のトランクが突然開いたりする恐れがあるという。運転手の視界を妨げ、衝突の危険性が高まると指摘している。
テスラ側は、不具合に関連する衝突や負傷、死亡の事例は把握していないと説明しているという。
中国国家市場監督管理総局も31日、米テスラが計約20万台のリコールを届け出たと発表した。対象はモデル3の輸入車と上海工場の生産車、モデルSの輸入車。順調に業績を伸ばしてきたテスラだが、安全性の問題が今後、経営の足かせになる可能性もある。