VR体験のメガネ型端末・熱や冷たさも体感…パナソニックが「メタバース」に本格参入

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 【ラスベガス(米ネバダ州)=小林泰明】パナソニックグループは、インターネット上の仮想空間「メタバース」の関連機器に本格参入する。関連会社のシフトールが3日、仮想現実(VR)を体験できるメガネ型端末などを発表した。米企業もネット上の新市場に関心を抱いており、機器やサービスを巡る競争が激化しそうだ。

■10万円未満

パナソニックの関連会社が発表したメガネ型端末とマイク(ラスベガスで)=小林泰明撮影
パナソニックの関連会社が発表したメガネ型端末とマイク(ラスベガスで)=小林泰明撮影

 ラスベガスで3日に開かれた家電・ITの展示会「CES」の報道向けイベントに、シフトールが展示したメガネ型のVR端末「MeganeX(メガーヌエックス)」には、人だかりができた。注目度の高さをうかがわせた。

 重さは約250グラムで、他社製品より大幅に軽く、高画質の映像が楽しめる。今年春に日本や米国で発売し、価格は10万円未満にする予定だ。同時に、仮想空間で熱や冷たさを体感できる着脱可能な冷温機器や音漏れの少ないマイクも発表した。

■「4倍以上」予測

 シフトールの岩佐琢磨・最高経営責任者(CEO)は「年間2000時間以上をメタバースで過ごし、VR端末を着けたまま睡眠を取る人もいる。今後、利用者が増えると確信している」と話す。

 メタバースは、自分の分身(アバター)を使って友だちと遊んだり、仕事をしたりするなど、社会的な交流ができる。高速・大容量通信規格「5G」の普及や半導体の性能向上などで市場の拡大が見込まれており、米調査会社IDCは、VRや拡張現実(AR)端末の出荷台数が、2025年に21年の4倍以上になると予測する。

■ナイキ・ディズニー

 音楽ライブなどのイベントや広告など、サービスや関連ビジネスも広がるとみられ、米大手企業も注目している。フェイスブックはメタバースのサービスに力を注ぐため、社名を「メタ」に変更した。ナイキはデジタル空間のスニーカーなどを作る新興企業の買収を発表し、メタバースの事業拡大に向けた布石とみられている。マイクロソフトもビジネス向け協業アプリ「チームズ」に、利用者が仮想空間でアバターを使って交流できる新サービスを導入すると発表した。

 参入に意欲を見せるウォルト・ディズニーのボブ・チャペックCEOは「物理的な世界とデジタルな世界をより密接に結びつければ、ディズニー・メタバースで境界なく物語を伝えることができる」などと述べる。日常生活で使うような機器やサービスを生み出せるかどうかが、市場拡大のカギになりそうだ。

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