琵琶湖の厄介者は人気者…堆肥化したらご当地作物に驚きの効果

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 琵琶湖で生態系に悪影響を与える水草を発酵させた 堆肥たいひ が滋賀県長浜市の建設会社によって商品化され、全国のご当地作物に活用されている。これまでに小豆島(香川県)のオリーブや淡路島(兵庫県)のタマネギなどに利用され、評判は上々という。(藤井浩)

堆肥の原料となる琵琶湖の水草(長浜市で)
堆肥の原料となる琵琶湖の水草(長浜市で)
オリーブ畑で成育を見守る亘さん(左)と白石部長(昨年8月、香川県の小豆島で)
オリーブ畑で成育を見守る亘さん(左)と白石部長(昨年8月、香川県の小豆島で)

 琵琶湖の水草は1994年の大渇水を機に増え、琵琶湖大橋から南側で毎夏、大量に発生している。固有種の魚介類のすみかを奪い、漁船のスクリューに絡まり、悪臭を放つなど弊害が多く、県は毎年5000~6000トンを刈り取っている。

 こうした現状に目をつけたのが長浜市の明豊建設だ。

 建設以外の新規事業への参入を模索する中、琵琶湖の環境改善につながる水草の堆肥化は「公共工事で世話になる県や県民への恩返しになる」として、開発に乗り出すことを決めた。

 2016年度に県の技術開発支援事業に手を挙げ、4年間で計約1100万円の補助を受けて研究をスタート。知り合いの企業から堆肥化技術の提供を受けて試行錯誤を繰り返し、19年に「 めぐみ 」として商品化することに成功した。

 県では元々、刈り取った水草を2年間自然発酵させ、堆肥として無償で希望者に配布してきたが、「湖の恵」の場合は、発酵期間が2か月程度と大幅に短縮。さらに様々な菌の作用によって、専門機関の分析では病原菌を寄せ付けない効果や作物の成長、土壌改良を促す効果が実証されたという。

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2660531 0 経済 2022/01/09 14:30:00 2022/01/09 17:38:13 2022/01/09 17:38:13 明豊建設に届けられたオオカナダモやコカナダモ(昨年10月、(滋賀県長浜市で) https://www.yomiuri.co.jp/media/2022/01/20220109-OYT1I50010-T.jpg?type=thumbnail

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