水産庁は21日、トンガ近海の海底火山噴火による国内の漁業被害を10県で確認したと発表した。人的被害はない。宮崎県でマグロ漁に使うアジ7万匹が大量死したほか、漁船被害は新たに千葉県と宮崎県でも判明し、5県で計37隻となった。
トンガでの火山噴火による津波で、流され折り重なったカキの養殖いかだ(16日、三重県鳥羽市で、読売機から)=中村光一撮影 鹿児島県でもブリの稚魚が大量死し、沖縄県ではモズク20・4トンに損害が出た。漁船被害の内訳は転覆・沈没23隻、流失8隻、損傷6隻。養殖施設や漁具の損傷も、宮城県や三重県など7県で15件に上った。被害金額は調査中という。