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東京海上日動火災保険と損害保険ジャパン、三井住友海上火災保険は、ウクライナ周辺海域での戦争被害を補償する「船舶戦争保険」を値上げする方針を固めた。3月契約分から適用する。

ロシアとウクライナの両国の領海である黒海とアゾフ海を危険度の高い「除外水域」に指定する。船舶戦争保険は船体や乗組員の被害を補償するもので、海運会社などが加入している。除外水域になると、場所ごとのリスクに応じて保険料が割り増しとなる。
英保険業界は今月、ウクライナ情勢の緊迫化を踏まえ、黒海、アゾフ海を保険引き受けのリスクが高い海域に指定した。国内各社は、これを受けて値上げ方針を決めた。事態がさらに悪化すれば、積み荷を補償する貨物保険も、保険料の値上げにつながる可能性があるという。
2019年に、除外水域に指定されていたホルムズ海峡でタンカーが襲撃された際は、保険料が事件前に比べて約20倍に高騰した。