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東京証券取引所は7日、住信SBIネット銀行の東証1部上場の承認を取り消したと発表した。24日にネット専業銀行として初めて新規株式公開(IPO)を行う予定だった。ロシアによるウクライナ侵攻で市況が急激に悪化し、住信SBIが上場延期を東証に申し出た。

住信SBIは侵攻前の2月15日に上場が承認された。しかし、日経平均株価(225種)は下落基調が続き、投資家心理が冷え込んでいるため、想定通りに株式を売却するのは困難と判断した。住信SBIなどは上場手続きの再開時期について、「株式市場の動向を見極めたうえで総合的に判断する」と説明している。
上場承認時の想定発行価格は1株あたり1920円で、時価総額約3000億円と試算される大型のIPOとして注目されていた。

今年のIPO中止は、不動産投資信託を含め住信SBIで5件目となる。株価低迷が長期化すれば、IPOの中止が続く可能性がある。