日野自動車の4エンジン、生産不可能に…不正な手段で国の「型式指定」を受ける

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国土交通省
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 日野自動車によるエンジン性能試験を巡る不正で、国土交通省は18日、同社が不正な手段で国の「型式指定」を受けていたとして、道路運送車両法に基づき、4機種のエンジンの指定を取り消す方針を固めた。型式指定は車の量産に必要で、取り消しにより、事実上、これらのエンジンを搭載した車の生産・出荷が不可能になる。同法に基づく最も重い行政処分で、国交省は不正の悪質性が高いと判断した。

 取り消しの対象は、2016年6月~19年5月に不正な試験を行って申請したトラック、バス用の4機種のエンジンの型式。中型トラック「日野レンジャー」や大型観光バス「日野セレガ」などに搭載されている。日野の開発したエンジンを搭載し、販売しているトヨタ自動車といすゞ自動車の型式も取り消される見通し。

 国交省の調査では、4機種のうち中型トラックのエンジンでは、長距離走行時の排出ガス性能試験で、試験途中に浄化装置を新品に差し替える不正が確認された。結果的に排ガス性能が保安基準外の可能性がある。

 また大型トラックなどのエンジンでは、燃費を実際より良く見せるよう測定装置を操作したほか、小型バスのエンジンでも、燃費が良いデータが取れるまで不正に試験を繰り返していた。

 こうした不正について日野は今月4日、国交省に報告するとともに、記者会見をして公表。国交省は、開発や試験が行われた東京都日野市の同社本社と工場に4日間、立ち入り検査を実施していた。

 型式指定の取り消しは、16年の三菱自動車による燃費不正を受けた道路運送車両法の改正で、保安基準に適合しているか否かにかかわらず、不正な手段で型式指定を受けた場合は実施できる規定が設けられた。今回はこの規定が初適用されるケースになる。

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