「峠の釜めし」も値上げの春、100円増の1200円に…原油高と小麦高騰のダブルパンチ

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 群馬県内では4月から弁当が相次いで値上げされる。原油高で燃料費や物流費がかさみ、具材に使われる食品の値段も上がっているためだ。一方で小麦の価格も高騰しており、小麦を飼料に使っている養豚業界は原油高とのダブルパンチを受けている。県内各地で桜が咲き始めたが、今年の花見は消費者の財布のひもも固くなりそうだ。(佐野祐亮)

企業努力も限界

 登利平(前橋市)は、看板商品の「鳥めし竹弁当」「鳥めし松弁当」を4月1日からそれぞれ20円値上げして750円と850円にするなど、持ち帰り商品計18点を10~300円値上げする。担当者は「苦渋の選択だ」と話した。

「峠の釜めし」
「峠の釜めし」

 荻野屋(安中市)も4月から「峠の釜めし(陶器)」を100円増の1200円とする。同社は「世界的な影響で現在の価格維持が困難になった」と説明した。ただ、他の製品の価格は、当面の間据え置く。

 「だるま弁当」で知られる高崎弁当(高崎市)も4月、「とり重」を30円増の680円に、「和風幕の内」を50円増の950円とするなど、25点を30~100円値上げする。同社は「単独での企業努力ではどうにもならない」とした。

小麦価格広く影響

 小麦は多くの食品に使われ、価格高騰の影響は多岐にわたる。麺類製造業の根岸物産(藤岡市)は3月出荷分から看板商品の「生うどん」(180グラム)を8円値上げし95円とするなど、麺製品全てを1割程度値上げした。根岸幹彦代表(54)は「小麦の高騰だけでなく、原油高で海上輸送費も上がっている。今までにない大変な状況だ」と吐露する。

 小麦粉製造業の星野物産(みどり市)も、うどんやひやむぎ、国内産小麦粉「上州地粉」などを3月出荷分から4~8%値上げした。同社製造部の担当者は「国産の小麦も外国産に連動して値段が上がる。コスト削減は、できるところは既にやり尽くした」と話す。

飼料の運賃上昇

 農林水産省のまとめでは、県は豚の飼養頭数が64万3500頭で全国4位(2021年2月時点)。日本食肉市場卸売協会によると、3月の県内豚枝肉は、等級「極上」が1キロ・グラムあたり515円となり前年同期より17円上がった。「上」が513円で同24円増、「中」が498円で同33円増と、いずれも値上がりしている。県食肉卸売市場肉豚課は「飼料の海上運賃が上がっており、例年よりも高くなった」とする。

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2878512 0 経済 2022/03/30 11:06:00 2022/03/30 13:34:22 2022/03/30 13:34:22 https://www.yomiuri.co.jp/media/2022/03/20220329-OYT1I50188-T.jpg?type=thumbnail

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