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それでも固定型への見直しを検討する人が増えているのは、固定型の方が先に上昇するため、変動型が上昇し始めてから借り換えようとすると、固定型の金利がすでにかなり高くなっている可能性があるためだ。
MFSの塩沢崇・最高執行責任者(COO)は「経済が好転して金利に反映されるには時間がかかる。変動型の本格的な上昇は10年先になる」との見方を示す。

一方、楽天証券経済研究所の篠田尚子ファンドアナリストは、「米欧で金利引き上げが相次いでいる。日本だけ超低金利が続くとみるのは現実的ではなく、固定型の活用も考える時期が来ている」と指摘している。
金利の基準違い
固定型と変動型で金利の動きに差があるのは、基準とする材料が異なるためだ。固定金利は、将来の景気見通しを反映する長期金利を基準に決める。代表的な指標となる10年物国債の流通利回りは、米国の長期金利の上昇に連動して上昇している。
これに対し変動型は、銀行が企業に貸し出す時の金利を参考に決まり、より足元の経済状況を反映する。日銀が大規模な金融緩和で景気を刺激する必要があるとして超低金利政策を続けているため、貸出金利は上がりにくい状況が続く。
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