CO2排出しないアンモニア発電、IHIが実用化へ…インドネシア国営と技術開発

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 IHIはインドネシアで、アンモニアだけを燃やす火力発電技術の実用化に乗り出す。現在は石炭などとアンモニアを混ぜて活用する技術しか確立されていないが、アンモニアだけを燃やせば、発電時に二酸化炭素(CO2)を排出しない。石炭火力発電が多い東南アジアの「脱炭素化」に貢献したい考えだ。

 25日にインドネシアの国営電力会社PLNの子会社と、火力発電所でのアンモニア活用の協力で基本合意する。2022年度中に、両社で協力してアンモニアのみの発電を前提とした技術開発を始める。

 CO2排出量が多い石炭火力には世界的に逆風が吹くが、日本やアジア諸国では短期間で再生可能エネルギーに転換することは技術やコストの面で難しく、当面は石炭火力を一定程度維持する方針を採るところが多い。

 IHIはその上で、脱炭素を進める現実的な対応として、炭素を含まず燃やしてもCO2を排出しないアンモニアの活用を提案している。ただ、アンモニアは石炭や天然ガスに比べて安定して燃やすのが難しいため、IHIはさまざまな国や企業と連携して実用化に向けた技術開発の検討を進める方針だ。3月にはインドの発電企業と、アンモニア活用の研究を進めることで合意した。

 経済産業省によると、日本全体の石炭火力発電にアンモニアを2割混ぜて焼やせば、国内電力部門のCO2の年間排出量を1割削減できるという。すべてをアンモニア燃料とした場合、排出量は半分にできる。

 国際エネルギー機関(IEA)によると、先進国のCO2排出量は減少傾向にあるが、新興国などは1990年から2・4倍に増えた。世界全体で温室効果ガスの排出量を実質ゼロにするためには、新興国の取り組みが不可欠となる。

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