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【ニューヨーク=小林泰明】米アップルは10日、携帯音楽プレーヤー「iPod(アイポッド)」の現行機種「アイポッド・タッチ」について、在庫がなくなり次第、販売を終了すると発表した。アイポッドは多くの曲を小さな機器にダウンロードし、音楽を簡単に持ち歩けるようにしたことで音楽業界に革命をもたらしたと言われる。2001年の初代の発売から約20年でその歴史に幕を閉じることになる。

アップル幹部は10日の声明で「アイポッドは音楽を発見し、聴く方法を再定義した」と意義を強調した。その上で「アイポッドの精神は今も生き続け、iPhone(アイフォーン)などのアップル製品に素晴らしい音楽体験が統合されている」と述べた。

音楽の楽しみ方はスマートフォンの普及で大きく変わった。現在はストリーミング型の定額制音楽配信サービスの会員になり、スマホで音楽を聴くのが主流になっている。アップルは音楽配信サービス「アップルミュージック」を展開し、音楽を聴くのに使う端末は多機能のアイフォーンに移行しており、アイポッドはその役割を終えた形になる。