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【ニューヨーク=小林泰明】米テスラのイーロン・マスク最高経営責任者によるツイッター社の株式取得について、米証券取引委員会(SEC)が調査を進めていることが27日、分かった。株式を大量に取得したにもかかわらず、報告が遅れたことなどを問題視している。

問題となっているのは、マスク氏がツイッター株を約9%取得したことが判明した4月4日の報告だ。
米メディアによると、株式の5%以上を取得した株主は、SECに対し、10日以内に届け出ることが義務づけられている。マスク氏の開示では3月14日にその基準を超えたとみられるが、実際に報告されたのは4月4日で、「10日以内」から遅れる形になった。その後、4月下旬にマスク氏によるツイッター社買収が決まった。
SECはマスク氏に宛てた書簡で「あなたの開示内容をよりよく理解するため、追加情報を求める」としている。
この問題を巡っては、開示を遅らせたことで、マスク氏が安い価格でツイッター株を買い進めることができたなどとして、一部株主がマスク氏を訴える動きも出ている。