メモ入力
-最大400文字まで
完了しました
中日本高速道路が、サービスエリア(SA)やパーキングエリア(PA)で、大型車用駐車スペースの増設を進めている。長時間駐車するトラックが増え、スペース不足が深刻化しているからだ。背景には時間指定配達の増加や、休憩時間確保などに対応するため、運転手がSAやPAで時間調整を余儀なくされている実態がある。(佐野寛貴)
いたちごっこ

1日午前0時半ごろ、伊勢湾岸道・刈谷PA(愛知県)は、駐車中の長距離トラックでひしめきあっていた。駐車スペースが足りず、車線上や、乗用車向けの駐車枠に止まっているトラックも散見された。
中日本高速の担当者は「車両同士で接触事故を起こす危険もある。『車を出せない』と苦情が来ることも」と話す。

中日本高速によると、管内のSAやPAの大型車用の駐車スペースは約1万2000台分。この4年間で約1割(約1000台分)増やしたが、平日の夜間を中心に混雑が慢性化している。
東名高速道・海老名SA(上り、神奈川県)で昨年12月、平日の混雑具合の平均を調べたところ、午後9時~未明の間は148台分のスペースが全て埋まっていた。このうち約6割は8時間以上の長時間駐車だった。駐車スペースが見つけられなかったトラック約80台は、通路や普通車のスペースに駐車していたという。