戦中に開発の「農林61号」、うどん・パンに根強い人気…「鼻に抜ける独特の風味」

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 褐色で香りが強い昔ながらの小麦の品種「農林61号」。群馬県の奨励品種から外れて10年がたち、生産量は激減したが、味にこだわる料理人などから今も根強い支持があり、新たに使い始めた店もある。「農林61号」ファンの声を聞いてみた。(丹下信之)

黄金色に色づいた農林61号の小麦畑(5日、藤岡市で)
黄金色に色づいた農林61号の小麦畑(5日、藤岡市で)

 桐生市のうどん店「しみずや」の3代目・清水利信さん(53)は「農林61号の味が大好きなんです」と語る。人気メニュー「おりひめうどん」の主原料として県内の農家から仕入れており、「これでないと出せない味がある。うちには必須」と力を込めた。

 農林61号は戦後に栽培が広がり、小麦の代名詞となった。鼻に抜けるような独特の風味があり、かつて自宅でうどんを打って食べた経験のある県内の年配者にはおなじみの味だ。

 しかし、県農業技術センターが新品種「さとのそら」を2008年に品種登録申請すると、「勢力図」は大きく変わった。農林61号より栽培しやすく成長も3~4日早いうえ、収量も多く病気にも強い。09年に県の奨励品種になると、農林61号の栽培農家は激減した。

 国の作物統計調査によると、21年産の全国の小麦収穫量約110万トンのうち、農林61号は1%に満たない。県によると、本県では収穫量2万1000トンのうち「さとのそら」が約7割を占め、農林61号は統計上はゼロだった。

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