少額送金「ことら」、10月に延期…スマホアプリ接続などでの混乱避ける

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 多くの主要銀行が新たに導入する個人向け送金サービス基盤「ことら」の開始が、10月にずれ込むことが分かった。決済ニーズの高まる年度上半期末の9月スタートを予定していたが、スマートフォンアプリとの接続などで混乱が生じないよう、準備に時間をかけることにした。

 ことらは、スマホアプリなどを通じて10万円以下の個人間送金を対象とするサービス基盤。少額の送金を表す「 小口こぐち トランスファー」が由来だ。預金口座にひも付いた従来の銀行間送金と異なり、携帯電話番号やメールアドレスで送金できる。大手行や地方銀行など約40行が参加し、一部銀行は送金手数料を無料にする。

 銀行間の送金はこれまで、すべて「全国銀行データ通信システム(全銀システム)」を介してきた。今後は全銀システムとことらの2層構造になる。

 参加行は、ことらを利用する預金者の口座を、既存のインターネットバンキングとは別に、新たなアプリに接続する。大半の銀行が、主要行などが参加するスマホ決済アプリ「Bank Pay(バンクペイ)」の利用を求める方針だ。

 ただ、ことらはスマホの通信ネットワークを使うため、銀行間の送金を有線でつなぐネットバンキングとは異なる。昨年のNTTドコモや今月のKDDIで発生した通信障害の影響を受けやすい。参加方針の約40行の対象口座数は約1億8000万に上る。

 預金者口座をスマホアプリに接続する作業は慎重を要するうえ、9月は決済が集中する時期にあたる。参加行の間では「スタートから混乱すれば、絵に描いた餅で終わりかねない」(大手行中堅)との危機感が強まっていた。

 ことらは将来的に、ペイペイや楽天ペイなど、QRコード決済ともつなぐ考えで、アプリを超えて送金できる仕組みを目指す。デジタル時代の送金の利便性を高める取り組みで、各行は開始時のトラブル発生を極力回避したい考えだ。

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