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一人の大人として、社会とどう関わり、責任を果たしていくか。この先の生き方を改めて考える日にしてほしい。
成人の日のきょう、125万人が大人の仲間入りをした。新たな門出を祝いたい。
新成人が生まれた1998年以降、日本は数々の自然災害に見舞われた。その都度、若者たちのひたむきな頑張りが、復旧・復興への大きな力となってきた。
昨夏の西日本豪雨で特産のミカン畑が崩落するなど、甚大な被害を受けた愛媛県宇和島市では、2日に式典が開かれた。
代表であいさつした二宮有里佳さんは、飲料水の運搬や土砂のかき出しといったボランティアを炎天下で体験した。「つらく苦しい時こそ笑顔で支え合う大切さを学んだ」と、壇上で語った。
95年の阪神大震災を契機とする災害ボランティアは、社会貢献活動として定着している。
被災した住民のために、一心に汗を流す。世代や立場の異なる人たちとの共同作業が、若者の新たな人生観を育み、自らの古里や地域を見つめ直す機会にもなる。
宮城県気仙沼市の根岸えまさん(27)は、まちづくり団体で働く。東京の女子大生だった頃、2011年の東日本大震災の被災家屋で清掃作業などを経験し、地元の人たちとの交流を深めた。
黙々と働く漁師や主婦の姿に「大人たちの使命感を感じ、震える思いだった」という。被災現場で直面した出来事は、成長の大きな糧になったに違いない。
卒業後、迷わず気仙沼に移り住んだ。同じ20歳代の移住者仲間と一緒に、豊かな自然や暮らしぶりなど地域の魅力をインターネットで発信している。
勇気を持って一歩、踏み出すことで、見える景色がある。
岩手県陸前高田市の漁師の元でカキの養殖、販売に携わる三浦尚子さん(27)も、ボランティア経験をきっかけに地域に魅せられ、5年前、神奈川から移り住んだ。
首都圏に住んでいては、疲弊する地方の実情は分かりにくい。三浦さんは「自分の知らない世界が開けた」と振り返る。
今春からは様々な分野で外国人材の受け入れが拡大する。互いの価値観を理解し合うためにも、幅広い視野がより大切になる。
3年後には、成人年齢を18歳に引き下げる改正民法が施行される。施行時には、18~20歳がそろって成人となる。現在、15歳の中学生にも、3年後には大人になる自覚が求められている。



















