東京五輪日程 周到な準備で本番を迎えたい

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 円滑な運営には、周到な準備が欠かせない。2020年東京五輪の競技日程が固まった。7月24日の開会式は午後8時から行われる。2日前には福島市で全競技のトップを切って、ソフトボールが始まる。

 いよいよ本番が近付いてきたことを実感させられる。

 競技日程の特徴は、20種目前後の決勝が期間中、ほぼ毎日続くように組まれたことだ。特に土日は決勝が集中し、8月8日には最多の30種目が予定されている。

 大会の盛り上がりが途切れぬよう、工夫したのは理解できる。

 暑さ対策で、男女マラソンは午前6時、男子50キロ競歩は午前5時半のスタートだ。熱中症予防にはやむを得ないが、未明から準備が必要なボランティアを、配置に着ける方策を考えねばなるまい。

 バレーボールのように、終了が午後11時半に想定されている競技種目もある。鉄道各社は30~90分終電を遅らせるという。観客やスタッフが駅に取り残されないようにしてほしい。

 人気の高い競泳と陸上競技の一部は決勝が午前中に行われる。これらの競技は米国勢が強いため、巨額の放映権料を支払う米テレビ局に、国際オリンピック委員会から配慮を迫られた結果である。

 鉄道のダイヤが乱れがちな首都圏の通勤時間帯に、観客の移動が重なる。混乱回避には、時差通勤や、職場外で仕事をするテレワークなどの協力が求められよう。

 国内向けの観戦チケットの申し込みは、5月9日から始まる。

 インターネットの公式サイトにあらかじめ氏名を登録し、種目や席を選ぶ。購入後に観戦できなくなった場合には、公式サイトを通じて定価で譲渡できる。

 18年平昌大会では、買い占めが原因とみられる大量の空席が問題化した。不正転売を目的とした買い占めを防ぐために、対策を講じるのは当然である。

 6月には、ネット上でのダフ屋行為を禁じる法律が施行され、五輪チケットも対象となる。主要なネットオークション業者は、販売サイトへの出品を禁止した。不正な転売が横行しないよう、しっかり監視してもらいたい。

 高齢者など情報端末の操作に不慣れな人には、サイトでの手続きが難しい面もある。何らかの対応を検討すべきではないか。

 今大会は、42会場で史上最多の33競技が展開される。なじみのない競技もあろうが、多くの会場で選手に声援を送ることが、大会の成功につながるはずだ。

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551606 0 社説 2019/04/24 05:00:00 2019/04/24 05:00:00

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