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露朝首脳会談 非核化へ制裁の抜け穴作るな

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 米国との核協議を有利に進めたい北朝鮮が、ロシアの取り込みに動いたと言えよう。国際社会は北朝鮮が完全な非核化に踏み出すまで、経済制裁の圧力を維持すべきだ。

 北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長が、ロシア極東ウラジオストクを訪問し、プーチン露大統領と初めての首脳会談を行った。

 両首脳は、伝統的な友好関係の強化をアピールした。北朝鮮の核問題や対米関係についても、意見交換したという。

 警戒すべきは、米国と北朝鮮による非核化のプロセスを複雑化させる動きが出てきたことだ。

 プーチン氏は会談後の記者会見で、北朝鮮が非核化に伴う体制の安全の保証を求めていると明らかにした。北朝鮮の核問題を巡る6か国協議に言及し、将来の再開もありうるとの考えを示した。

 今回の会談内容は、米国や中国にも伝えるという。核問題でロシアの影響力を拡大させる思惑があるのは間違いない。

 日米中韓露と北朝鮮による6か国協議は2003年に始まり、05年9月に北朝鮮の非核化を明記した共同声明を採択した。北朝鮮は核計画の完全な申告に応じず、協議は08年に決裂している。

 中国やロシアが交渉に加わることで、合意形成は困難になる。米朝協議で非核化合意を目指すプロセスを揺るがしてはなるまい。

 北朝鮮が外交上の駆け引きを行うだけで、米国との実務者協議に応じていないのは問題だ。ポンペオ国務長官を協議から排除することすら求めている。トランプ米大統領との直接交渉で譲歩を引き出そうとする戦術は明白だ。

 金委員長は「米国は経済制裁に執着している」と非難する一方、トランプ氏との良好な関係の維持に腐心している。

 経済制裁の解除と経済発展を本当に実現したいのなら、完全な非核化しか道はないと悟るべきだ。核計画の全容を申告し、検証可能な核廃棄に向けた工程表を作成することが第一歩となる。

 北朝鮮が核爆弾や弾道ミサイルを温存したまま、ロシアや中国の支援を得て、制裁緩和を図る動きには注意が必要だ。

 国連安全保障理事会の制裁決議は、ロシア内の北朝鮮労働者を年内に全員送還することを求めている。約1万人の労働者は、北朝鮮の外貨獲得手段となっている。

 ロシアは、北朝鮮に対する制裁圧力の抜け穴にならないよう、決議を着実に履行し、労働者を帰国させねばならない。

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555568 0 社説 2019/04/26 05:00:00 2019/04/26 05:00:00

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