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大阪交番襲撃 拳銃強奪の対策に隙はないか

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 警察官の拳銃がまたも強奪された。これまでの対策に隙があるのではないか。警察は再発防止に全力を挙げるべきだ。

 大阪府吹田市の交番前で26歳の巡査が刃物で襲われ、実弾5発入りの拳銃を奪われた。

 大阪府警は約25時間後、現場から約8キロ離れた箕面市の山中で、東京都に住む33歳の男を見つけ、強盗殺人未遂容疑で逮捕した。

 男は容疑を否認しているが、拳銃を所持し、1発を発射した形跡もあった。なぜ拳銃を奪ったのか。全容解明が求められる。

 事件直前、空き巣被害の通報があり、交番勤務3人のうち2人が出動した。巡査は最後に出動するところを襲われた。通報は虚偽だった。手薄になるのを狙った計画的犯行の可能性がうかがえる。

 大阪府警は、容疑者かどうか不明な段階で防犯カメラに映った画像を公開した。異例の対応が、速やかな特定につながった。

 山中に向かう容疑者の足取りも細かくつかめた。防犯カメラの映像解析など、追跡捜査が一定の効果を上げたと言えよう。

 防犯メールなども使い、早い段階で住民に注意喚起した。府警富田林署で昨年8月に勾留中の男が逃走した事件では、情報発信の遅れを批判された。教訓が生かされたのではないか。

 交番が襲われたり、警察官が拳銃を奪われたりする事件は相次いでいる。昨年は富山市の交番で警察官が刺殺され、奪われた拳銃で民間人が射殺された。仙台市の交番でも警察官が刺殺された。

 警察庁は新型の拳銃入れの導入を進めている。本人以外は拳銃を取り出しにくい構造だ。大阪府警でも配布を始めているが、襲われた巡査の装備は旧式だった。

 新型を使っていれば奪われなかった可能性もある。警察庁は、配備を急がねばならない。

 巡査は、耐刃防護衣を身につけていたにもかかわらず、胸や背中など7か所を刺された。凶刃をなぜ防げなかったのか。

 どんな経緯があるにせよ、警察官が拳銃を奪われた事実は重い。徹底した原因究明が必要だ。

 交番は、地域防犯の最前線で、昨年4月現在、全国に6260か所ある。住民に身近で開かれた施設であることが求められよう。地域の安心と警察官の安全をいかに両立していくかが課題となる。

 大阪では、28、29日に主要20か国・地域(G20)首脳会議の開催を控え、警察が検問や巡回を強化している。一段と気を引き締めて警備に当たってもらいたい。

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643472 0 社説 2019/06/18 05:00:00 2019/06/18 05:00:00

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