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全国学力テスト 英語のデータをどう生かすか

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 98万人に上る中学3年生の英語力に関する貴重なデータが得られた。今後の教育にどう生かすかが問われよう。

 今年4月に小学6年生と中3を対象に実施した全国学力テストの結果が発表された。中3で、国語と数学に加えて、英語の「聞く・読む・書く・話す」の4技能を測るテストが初めて実施されたのが特徴だ。

 「話す」テストでは、生徒がマイク付きのヘッドセットを付け、パソコンの画面を見ながら質問に答えた。全国の平均正答率は3割にとどまった。「書く」テストの正答率も5割弱で、「聞く」「読む」の正答率を下回った。

 英語で伝える力の弱さが見て取れる。文部科学省は「主体的、対話的な学び」を推奨しているが、英語に関しては、まだ成果が出ていないと言わざるを得ない。

 教育委員会は、今回の結果を分析し、指導方法の研究や、教員の効果的な配置につなげる必要がある。現場の教員も、生徒一人ひとりのデータから、どの技能が足りないのかを把握し、2学期以降の指導に役立ててほしい。

 文科省は今回、授業改善の取り組みが、テスト結果に表れているかどうかを都道府県別に検証した。改善している学校の多い都県は、総じて好成績が出ていた。

 例えば東京都内の学校では、英語の授業の時に、クラスを習熟度別に再編し、1クラスを25人以下にしている。英語のレベルがほぼ同じで少人数になると、生徒の発言回数や質問の機会が増える。

 文科省は、優れた授業例に関する情報をインターネットなどで広く公開し、全国の学校が参考にできるようにしてもらいたい。

 授業外で英語をよく使うと答えた生徒の多い自治体で、成績が良い傾向も見られた。

 海外のテレビやホームページを見る。地域に英語を使う住民や外国人観光客が多い。そうした要因が英語に親しむ場面を増やしていると、文科省はみている。

 学校には、楽しみながら英語に接する方法を提案したり、地域の外国人と交流できる催しを企画したりする努力が求められる。

 生徒の英語力を高めるには、教員の指導力向上が不可欠だ。

 文科省は、公立中学校で英検準1級以上を持つ英語教員の割合を50%にする目標を掲げたが、まだ36%と伸び悩んでいる。

 教員の自己研鑽けんさんが欠かせない。英語のコミュニケーション能力を身につけられるよう、自治体は、研修の態勢を整えるべきだ。

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718953 0 社説 2019/08/01 05:00:00 2019/08/01 05:00:00

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