日米韓防衛協力 枠組み維持し抑止力高めよ

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 東アジアの安全保障環境の悪化を踏まえれば、日米韓3か国の防衛協力は、より重みを増していると言えよう。

 3か国の防衛相が、国際会議に合わせてタイで会談し、防衛協力の促進を明記した共同声明を発表した。北朝鮮が脅威を高める中、安保分野の連携を確認したのは時宜にかなう。

 3か国の関係に影を落としているのが、韓国のかたくなな姿勢だ。失効が近づく日韓軍事情報包括保護協定(GSOMIA)について協議したが、韓国の国防相は破棄の方針を変えなかった。

 日本が輸出管理を簡略化する対象から韓国を除外した措置を批判し、譲歩するよう改めて求めた。日本の決定は、韓国の輸出体制の不備が原因だ。GSOMIAと関連付ける主張は筋違いである。

 失効すれば、北朝鮮のミサイル発射の情報は米国経由でやり取りされる。迅速な情報共有が困難になりかねない。韓国は影響を考え、破棄の方針を撤回すべきだ。

 北朝鮮は5月以降、弾道ミサイルなどを計12回発射した。低い高度で飛行し、落下直前に変則的な軌道を描く新型も含まれる。

 日本の迎撃システムは、放物線を描くミサイルを前提としている。新型への対処が盤石とは言えまい。同時に多数のミサイルで攻撃された場合の対応も急務だ。

 日米両国は、様々なミサイルに対処できる迎撃ミサイルの共同開発に取り組んでいる。

 米国は、在韓米軍にミサイル防衛システム「最終段階高高度地域防衛(THAAD)」を配備している。THAADは、在日米軍とレーダーシステムを共有する。

 3か国の協力体制を強化し、レーダーでの監視や迎撃能力を着実に高めることが重要だ。

 軍拡を進める中国への警戒も怠れない。中国は様々な射程のミサイルを配備している。米露間の中距離核戦力(INF)全廃条約の枠組みから外れていたため、条約が規制したミサイル戦力を強化できた側面があろう。

 中国は、迎撃を避けるため、音速の5倍以上で飛行する「極超音速兵器」を開発している。人工知能を搭載した無人機は、実戦配備を視野に入れている。

 防衛省は、レーザーや電波を照射して、新型兵器を無力化する技術の研究に着手した。開発を急がなければなるまい。

 米国は、対中国の防衛体制を抜本的に強化する方針だ。日米同盟の抑止力を中長期的に高めていくことが欠かせない。

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905674 0 社説 2019/11/19 05:00:00 2019/11/19 05:00:00

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