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球児の投球制限 故障回避へ議論を深めたい

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 成長期の選手を故障から守るのは、統括団体や指導者の責務である。先進事例や専門家の知見を生かしつつ、有効な対策を進めるべきだ。

 日本高校野球連盟の有識者会議が、投手の障害予防に関する具体策を連盟に答申した。

 日本高野連と各都道府県高野連の主催大会で、1人の投手が1週間に投げる投球数を500球以内に制限し、試合の日程は3連戦を設定しない、といった内容だ。

 日本高野連は来春の選抜大会から3年間、試行する方針だ。

 骨格が未成熟な成長期に投球動作を反復すると、肩や肘の軟骨を痛めやすい。軟骨が固まってくる高校生は靱帯じんたいなどに影響が及ぶといい、手術に至る場合がある。

 小中学生らのけがを減らすため、全日本軟式野球連盟は1日70球以内という制限を設け、今夏、小学生の全国大会で導入した。

 高校生への対応について、医師や高校野球の元監督らで構成する有識者会議が、具体的な制限を提示した点は評価できる。

 ただ、部員の不足から複数の投手を育成するのは難しいという学校は少なくない。体格や経験など個人差を度外視した、一律の制限には異論がある。1人で投げ抜く姿が時に多くのファンの感動を呼んできたことも確かだろう。

 選手の負担を減らすには、やはり、過密な試合日程の見直しが有力な選択肢となる。試合間隔があけば、疲労回復につながり、けがのリスクを減らせる。地方大会を含めて、余裕のある日程設定を検討しなければならない。

 専門家の中には、1試合のイニング数を減らすなど、思い切った改革を求める声もある。

 試合にかける選手の思いに応えられるよう、環境を整えたい。多角的な議論が求められる。

 指導のあり方を見直し、選手の健康が第一との意識を現場に徹底させることも肝心だ。

 答申には、定期的な健康調査や保護者、学校医らとの情報共有、指導者と選手との密接な意思疎通も盛り込まれた。指導者の知識を底上げする方策を考えたい。

 球数制限の議論を主導してきた新潟県高野連は、2011年に県内のほかの野球団体と協議会を設立し、けが予防や練習法などをまとめた冊子を配布している。参考となる取り組みではないか。

 高校の硬式野球部員数は減少傾向にある。練習や試合を通して健やかな心身を育む。部活動本来の目的を心に留め、球児たちを指導することが欠かせない。

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914776 0 社説 2019/11/24 05:00:00 2019/11/24 05:00:00

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