日印2プラス2 海洋の安全確保へ協力深めよ

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 日本とインドの安全保障協力を深め、海上交通路の安全確保に努めていくことが重要だ。

 日印両国が初の外務・防衛閣僚会合(2プラス2)をインドで開き、日米両国が掲げる「自由で開かれたインド太平洋」構想の推進を柱とする共同声明を発表した。

 2プラス2は、閣僚間で安全保障政策や防衛協力について協議する枠組みだ。日本にとっては米国や豪州などに続き、インドは7か国目である。インドは昨年、米国と2プラス2を開催しており、日本は2か国目となった。

 中国は南シナ海の軍事拠点化を進めるとともに、経済力をテコにインド洋周辺諸国の港湾整備を後押ししてきた。「真珠の首飾り」と称される海洋戦略で、中国による軍港化との懸念が出ている。

 インドが日米と連携を深めるのは、中国をけん制する狙いがあろう。多国間の協調体制を強め、中国に覇権主義的な行動の自制を促していかなければならない。

 共同声明には、自衛隊とインド軍で物資を融通し合う物品役務相互提供協定(ACSA)の締結を目指す方針が盛り込まれた。共同での戦闘機訓練を初めて日本で行うことも明記された。

 海上自衛隊とインド海軍は、南シナ海などで機雷の掃海や、対潜水艦の訓練を重ねている。陸自の部隊は昨年、インドを訪問し、テロ対策の演習を行った。

 日印ACSAには、共同訓練を円滑に行う狙いがある。規模を拡大し、練度を高めるべきだ。

 両国は、無人で操作する車両の開発を進めている。防衛装備品の共同開発や、ロボット技術の協力でも連携を強めたい。

 河野防衛相は会合後、「インド太平洋構想の実現には、日米豪印の連携が大切だ」と述べた。

 近年は、日米豪、日米印の枠組みで、海上での合同訓練が行われるようになっている。対中国を想定した場合、日米豪印4か国での訓練も検討に値しよう。

 今月中旬には安倍首相が訪印し、モディ首相と会談する予定だ。安保や経済など幅広い分野で協力を深化させる必要がある。

 インド政府は、パキスタンと領有権を争う北部のジャム・カシミール州を直轄領とした。現地住民やパキスタンの反発は強い。

 日本や欧米各国がインドを信頼するのは、インドが法の支配や人権の尊重といった民主主義を重んじてきたからだ。政府はモディ政権に対し、強引な手法を慎むよう促し続けることが大切である。

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928126 0 社説 2019/12/02 05:00:00 2019/12/02 05:00:00

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