インフルエンザ 子供の感染を特に注意したい

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 速いペースで流行が拡大している。細心の注意で感染を防ぎたい。

 厚生労働省は、インフルエンザで受診した全国の患者数が、先月23~29日の1週間で1医療機関あたり23人だったと発表した。山口、秋田など4県では、警報レベルとなる30人を超えた。

 今期の流行入りが発表されたのは昨年11月15日だ。1999年以降では、新型インフルエンザが流行した2009年を除き、最も早い。これまでの全国の患者総数は約315万人と推計される。

 ピークは1月下旬以降と見込まれ、今後も患者数が増加する可能性がある。警戒を怠れない。

 今期のインフルエンザの特徴は、子供に患者が多いことだ。現在、全体の半数近くが14歳以下で、9歳以下が3割を占める。

 要因の一つは、ほとんどのウイルスの型が、09年に新型として流行したH1N1型である点だ。10年前の感染者は免疫がついたが、それ以降に生まれて免疫のない子供の感染が多いと見られる。

 主な症状は38度以上の発熱や頭痛、筋肉痛などで、悪化によってけいれんや意識障害、異常行動が起きることもある。子供が症状を訴えたら早めに受診することが肝心だ。薬を飲んで休養すれば、多くは数日で回復する。

 大人も油断できない。朝は平熱でも、日中になって発熱に見舞われることもある。先月には、インフルエンザに感染した運転手のバスがハイヤーに衝突し、ハイヤーの運転手が死亡した。

 高熱では注意力が低下し、事故や作業ミスにつながりやすい。インフルエンザと診断された社員は、休んで治療に専念できる職場の環境作りが求められる。

 体力が衰えている高齢者も注意が必要だ。70歳以上のインフルエンザ患者は、入院する割合が高く、重篤な状況に陥るケースも少なくない。お年寄りがいる家庭や福祉施設では、感染防止に一層の目配りをする必要がある。

 感染予防の基本は、手洗いを励行し、睡眠と栄養を取ることだ。ワクチン接種は効果が表れるまで約2週間かかるが、感染しても症状を抑える効果がある。特に受験生や家族は接種が望まれよう。

 インフルエンザをはじめ、はしかや風疹などの感染症は、海外から持ち込まれることが多い。

 日中韓の政府は先月、感染症の拡大防止に向けた連携強化を確認した。情報交換を密にして、感染の疑いのある人を空港でチェックする水際対策が欠かせない。

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995242 0 社説 2020/01/11 05:00:00 2020/01/11 05:00:00

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