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成人の日 挑戦する気持ちを忘れずに

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 成人の日のきょう、122万人が大人の仲間入りをした。新たな門出を祝いたい。大人としての自覚を胸に刻み、人生を歩んでほしい。

 1999年に生まれた新成人は、携帯電話やスマートフォンの普及により、子どもの頃から便利な暮らしを送ってきた世代だ。

 内閣府が昨年実施した世論調査によると、現在の生活に充実感を感じていると回答した人の割合は18~29歳では8割を超えた。

 景気は緩やかな回復を続け、企業の雇用は安定している。こうした経済情勢が、現状に対する満足感に反映していると言えよう。

 一方で、13~29歳を対象にした内閣府の国際調査では、「将来に希望を持っている」とした若者の割合が日本では6割にとどまった。約9割に上った米国や英国の若者と比べて、かなり低い。

 年金給付など社会保障制度の持続性や、仕事と子育ての両立などについて、漠然とした不安を抱えている若者が多いのだろう。

 「支払った保険料と期間に応じて年金を受け取れる」という年金の基礎を知っている割合は、18~24歳では他の世代に比べて、著しく低いという調査結果がある。基本知識を持っていないことが不安を助長しているのではないか。

 まず、税や社会保障といった、生活する上で必要な知識を学ぶことから始めてはどうだろう。

 成人になれば、年金の保険料を納める義務も生じる。厚生労働省は様々な制度について、わかりやすい情報発信が求められる。

 子育ての現場を知ることも有効だ。25歳の新居におり日南恵ひなえさんが社長を務める「manma(マンマ)」(東京)では、大学生や若い社会人に、共働き世帯を訪問してもらう活動を続けている。

 学生からは、「仕事をしながら子育てをするのは大変だと思っていたが、工夫次第で充実した生活を送れることがわかった」との感想が寄せられているという。

 こうした体験が、将来への不安を和らげ、新たな一歩を踏み出すきっかけになればいい。

 若者の挑戦を社会も後押ししたい。秋田県では、若者の店舗開業資金などの一部を補助する事業を始めた。事業に応募した仙北市の八島誠さん(30)は、地域活性化を目指し、自然を満喫できるサウナの開業を計画中だ。

 昨年、ノーベル化学賞を受賞した吉野彰さんは、「失敗してもええから、挑戦せえや」と若い世代に呼びかけた。この言葉を糧に、チャレンジしてみよう。

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997611 0 社説 2020/01/13 05:00:00 2020/01/13 05:00:00

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