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中国の新型肺炎 国内への感染拡大を防ぎたい

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 中国で発生した新型コロナウイルスによる肺炎が、拡大している。感染予防対策を早急に講じる必要がある。

 新型肺炎が最初に確認されたのは、中国中部の湖北省武漢市だ。発生源は、市内の市場で扱っていた野生動物だと推測されている。

 感染者は増加し、北京市や上海市、広東省でも見つかった。武漢市では死者が出ているほか、重症、危篤者も多い。「人から人への感染」も確認された。

 コロナウイルスは、風邪や肺炎を引き起こす病原体だ。2003年に流行した重症急性呼吸器症候群(SARS)もコロナウイルスが原因だった。今回のウイルスは、SARSよりも重症度は低いとみられるが、警戒は怠れない。

 中国以外にも日本、韓国、タイで感染者が確認されている。世界保健機関(WHO)は、22日に緊急委員会を招集する。

 中国はかつて、SARSの被害状況に関する情報の公表が遅れ、国際的な批判を浴びた。今回は、迅速かつ正確な情報開示に努めるべきだ。各国の関係機関は連携して、感染の経路や仕組みを分析し、対策に生かさねばならない。

 中国では25日の春節(旧正月)を前に、24日から大型連休に入る。日本にも多くの中国人観光客が訪れることが予想される。

 空港や港などで、入国時に感染者をチェックする水際対策の徹底が欠かせない。

 体温を検知する装置で発熱している人を見つける。体調のすぐれない人には検疫所に申し出てもらう。感染地域からの渡航者は特に健康状態を確認したい。

 ただ、水際対策には限界がある。日本で初めて新型肺炎と確認された男性は、中国から入国する際に解熱剤を飲んでいたため、空港では検知できなかった。

 入国後にせきや発熱の症状が見られる観光客には、速やかな医療機関の受診を促すよう、宿泊施設などに周知することが重要だ。

 一人ひとりが感染から身を守る取り組みも大切になる。小まめな手洗いは、手についたウイルスが体内に入り込むのを防ぐ。アルコール消毒も有効である。

 せきやくしゃみが出る時は、マスクを着用して感染を広げないことも最低限のマナーだろう。

 今回の新型肺炎のウイルスについては、「インフルエンザほどの感染力はない」というのが多くの専門家の見方だ。

 過度に怖がることなく、日々の衛生管理を心がけたい。

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1012357 0 社説 2020/01/22 05:00:00 2020/01/22 05:00:00

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