読売新聞オンライン

メニュー

ニュース

動画

写真

スポーツ

コラム・連載・解説

発言小町

漫画

教育・受験・就活

調査研究

紙面ビューアー

その他

サービス

読売新聞のメディア

購読のお申し込み

読売新聞オンラインについて

公式SNSアカウント

円高・株急落 経済悪化を最小限にとどめよ

メモ入力
-最大400文字まで

完了しました

 円高・株安が加速している。政府・日本銀行は関係国と連携をより密にして、金融市場の安定化に努めねばならない。

 日経平均株価は9日、一時1200円を超える下げ幅を記録し、終値で約1年2か月ぶりに2万円の大台を割り込んだ。

 新型コロナウイルスの感染拡大を受け、アジアや欧州の主要株価も大幅に値下がりした。投機マネーが流れ込む原油先物市場でも価格が急落した。主要国の国債は買われ、長期金利は低下した。

 投資家が損失リスクを避けようと株式などから資金を引き揚げ、より安全な国債に振り向けていることがうかがえる。

 市場の混乱は、米国での感染者急増によって、世界経済をけん引してきた米国景気の不透明感が増していることが要因だ。

 東京外国為替市場では、ドルを売って円を買う動きが強まり、円相場は約3年4か月ぶりに1ドル=101円台まで円高が進んだ。

 米連邦準備制度理事会(FRB)が利下げに踏み切ったことで、金利が低くなったドルは売られやすい展開が当面続くだろう。円高が長期化すれば、輸出企業の業績を圧迫しかねない。

 日本は既に、2019年10~12月期で実質国内総生産(GDP)成長率が、年率換算で7・1%減だった。20年1~3月期もマイナス成長になる公算が大きく、厳しい局面なのは間違いない。

 感染の広がりを抑え込むことが最優先課題となるのは当然だ。一方で、市場の動揺を鎮め、実体経済への悪影響を可能な限り小さくすることが求められる。

 国民は不要不急の外出を控え、イベントなどの自粛が相次いでいる。深刻なのは、いつまで続くのかが見えない点である。

 旅館やホテル、飲食店、航空会社などでは、需要が急減した。入国制限の強化で各国間のヒトの交流も大幅に減っている。

 モノの流れも停滞しており、大企業だけでなく、下請けの中小企業への打撃は避けられない。

 企業倒産が広がらないよう、政府はまず、緊急融資や借金の返済猶予などを通じて資金繰りの支援に取り組む必要がある。

 主要20か国・地域(G20)の財務相と中央銀行総裁は先週、「経済を支え、金融システムの強靱きょうじん性を維持するため、財政・金融政策を含め、更なる行動をとる用意がある」との緊急声明を出した。

 G20各国は情報を共有しつつ、とり得る政策について検討を進め、着実に実行すべきである。

無断転載・複製を禁じます
1098437 0 社説 2020/03/10 05:00:00 2020/03/10 05:00:00

ピックアップ

読売新聞購読申し込み

読売IDのご登録でもっと便利に

一般会員登録はこちら(無料)