一斉休校 子供の生活リズム保つ工夫を

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 学校が子供たちにとって大切な場所であることを、改めて実感した人は多いのではないか。

 新型コロナウイルス対策で、政府が全国の学校に休校を要請してから3週間近くになる。小中高校と特別支援学校の99%が休校し、児童生徒は基本的に自宅で過ごしている。

 友達と会えず、ストレスをためる。学校のような規則正しい生活ができず、リズムを崩す。こうした子供は少なくない。屋内にいる時間が長く、運動不足に陥りがちだ。保護者の間で不安の声が上がるのも無理はない。

 学校の中には、学年ごとに曜日を割り当て、子供が運動できるよう校庭を開放しているところがある。学年や学級単位で分散登校をさせ、友達と交流する機会を設けている学校も見られる。

 子供たちの心身の健康を保つ取り組みが欠かせない。

 文部科学省は専門家の意見も踏まえ、自治体に学校再開の条件を示すことを検討している。感染者が周辺自治体におらず、学校が十分な感染防止策を取ることなどが想定されている。

 既に独自の判断で学校を再開した富山市では、机や椅子の消毒を徹底し、全校集会などを極力控える措置を取っている。再開に当たっては、学校を集団感染の場としない細心の注意が求められる。

 休校中の子供たちに対する学習支援も重要である。

 登校日に1週間分の課題を配って、家庭訪問の際に教師が次週の課題を手渡す。休み明けにテストを設定して、勉強の成果を測る。子供の学習意欲を継続させる工夫に知恵を絞りたい。

 ICT(情報通信技術)を活用した家庭学習支援も行われている。千葉県の小学校では、専用サイトに宿題を掲示し、家庭の情報端末からアクセスしてもらっている。ネット上に教材を無償提供している教育関連企業もある。

 ただ、ネットの使い方には注意が要る。子供だけに任せると、動画投稿サイトやゲームにのめり込まないか心配だ。勉強がおろそかにならないように、保護者はきちんと目配りしてほしい。

 共働きや一人親家庭では、保護者が仕事を休めず、子供を学童保育(放課後児童クラブ)などに預けざるを得ないケースが多い。

 一斉休校後は、学童保育が午前中から子供を受け入れるため、世話をする支援員の確保に苦労している事例も目立つ。

 子供を支える態勢の充実を図ることが急務である。

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1116118 0 社説 2020/03/19 05:00:00 2020/03/19 05:00:00

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