外出自粛要請 危機感持ち感染抑止に協力を

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 新型コロナウイルスとの戦いは、これから正念場を迎える。気を緩めずに、警戒を続けなければならない。

 東京都の小池百合子知事は、週末に不要不急の外出を控えるよう都民に呼びかけた。神奈川県や千葉県なども呼応し、外出の自粛を県民に求めた。

 都内の感染者数は、これまで最も多かった北海道を抜いて200人を超えた。特に、ここ数日は急ピッチで感染者数が増え続けている。小池知事は現状を「感染爆発の重大局面」と捉えた。強い危機感の表れと言える。

 東京では、集団感染を招いたイベントなどがあまり見当たらず、感染経路が不明な患者が多い。先週の3連休では多くの人が外出した。海外からの帰国者も増加している。水面下で感染が広がっているのは間違いない。

 日本は欧米に比べ、感染者の拡大をある程度、抑えてきた。とはいえ、警戒を緩めれば今までの努力が無駄になりかねない。感染者が増加するペースを遅らせ、医療崩壊を食い止める必要がある。

 間もなく新年度を迎え、転勤や入学などで、人の移動が活発になる。多くの企業や大学を抱える東京が感染拡大の中心地にならないよう厳重な注意が欠かせない。

 ウイルス対策が長期戦の様相を見せ、社会には自粛疲れが広がっているのは否めない。新学期から学校を再開する政府方針が示されたことなどで、解禁ムードが漂い始めたとの指摘もあるが、ここは踏ん張りどころだろう。

 都知事は、平日の在宅勤務や、夜間の外出を控えることも呼びかけた。「密閉空間」「密集」「近い距離での会話」という、感染が広まりやすい3条件を普段から避けることが大切だ。

 手洗いやせきエチケットの励行など、日常の行動の積み重ねが大きな効果を生む。一人ひとりが予防対策に努めたい。

 特に若者には責任ある行動が求められる。体力のある若者は感染しても無症状や軽症のケースが少なくない。活発に出歩いてしまうと、知らない間に高齢者などにウイルスをうつす危険があることに注意しなければならない。

 都知事が外出自粛要請を行ってから、都内各地のスーパーでは食料品などを買い求める人の行列ができた。パニックに陥らず、冷静な行動を心がけてほしい。

 今度の週末、多くの人が自宅で過ごすことになるだろう。家族と語らったり、普段読めない本を手にしたりする時間にしたい。

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1131008 0 社説 2020/03/27 05:00:00 2020/03/27 05:00:00

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