コロナ感染者増 第2波阻止へ警戒緩めずに

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 東京都で、新型コロナウイルスの感染者数が2日連続で100人を超えた。再流行を防ぐため、一人ひとりが注意深い行動を心がけたい。

 感染が目立つのは、20代~30代の活発に動き回る若年層だ。ホストクラブなど接待を伴う「夜の街」の関係者が多い。従業員の集団検査で、一度に多数の感染者が見つかるケースもある。

 自分が無症状でも、感染が確認されれば、一定期間、隔離され、日常生活に支障が出る。高齢者にうつす危険もある。帰省や旅行で、地方に感染を広げるかもしれない。軽視すべきではない。

 店側も、手指の消毒や飛沫ひまつの拡散防止など、業界の指針に従って感染防止策を徹底してほしい。

 緊急事態宣言が出ていた当時は、発症した患者を対象にPCR検査を実施していた。現在は、症状がない濃厚接触者も対象にしている。検査が拡充されたため、陽性者が増えた面はあるだろう。

 ただ、警戒の目安となる都の指標では最近、感染経路不明者や入院患者が増加傾向にある。改めて気を引き締め、第2波につながる感染の連鎖を断ち切りたい。

 小池百合子都知事は現状について、「感染が拡大しつつある」との認識を示した。感染防止対策を徹底していない飲食店などには行かないように呼びかけた。

 繁華街を起点として、感染が拡大する可能性がある。会食をする場合でも、店の換気は十分か、参加者は多すぎないかなど、注意しながら行動することが重要だ。

 問題は「夜の街」だけではない。感染経路が不明な感染者は全体の半数近くを占める。自分もいつどこで感染するかわからないという心構えで、しっかりと感染防止策を講じることが欠かせない。

 若年層は発症しても重症化する例は少ない。そのため、医療体制は4月~5月のピーク時ほど逼迫ひっぱくしていない。それでも、今後、感染者が増え続ければ、重症者も必然的に多くなる。医療機関は早めに病床の確保を進めてほしい。

 緊急事態宣言期間中の厳しい行動制限を経て、ようやく経済活動や学校生活が元に戻りつつある。今のところ、政府は再度の宣言発令には慎重な姿勢を見せているが、医療崩壊が起きそうになれば、検討を迫られよう。

 密集した場所は避けるといった感染対策の基本は、広く理解されるようになった。各自がリスクの高い行動を避け、感染を抑えながら、上手に日常生活を続けていく工夫が求められる。

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1318932 0 社説 2020/07/04 05:00:00 2020/07/04 05:00:00

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