合流新党 現実味のある政策を掲げよ

メモ入力
-最大400文字まで

完了しました

 野党の力不足が指摘されて久しい。新党は、説得力のある政策を練り上げて、政府・与党と対峙たいじする体制を整えられるかどうかが問われよう。

 立憲民主党と国民民主党の一部などでつくる合流新党の代表選が行われ、立民代表の枝野幸男氏が、国民から新党に移る泉健太氏を破った。同時に行われた党名選挙では、枝野氏が主張した「立憲民主党」の継続が決まった。

 新党には立民88人、国民40人、無所属21人の計149人が参加する見通しだ。衆院議員は来年10月に任期が切れる。政権選択選挙である衆院選に備え、野党議員が「多弱」と呼ばれる状況を変えようと結集するのは理解できる。

 枝野氏は代表選後、「総選挙を勝ち抜くために、準備を迅速かつ着実に進めていく」と述べた。

 だが、新党結成の高揚感が広がっているとは言い難い。有権者には、これまでの立民との違いが分かりにくく、単なる「数合わせ」と映っているのだろう。

 政権批判に注力する「抵抗野党」のままでは支持は集まるまい。新党は明確な理念と現実的な政策に基づき、間もなく発足する新政権に堂々と論戦を挑むべきだ。

 枝野氏の代表選での主張は、不安を抱かせる。新型コロナウイルス対応の家計支援策として、消費税の減税や、年収1000万円以下の人の所得税免除に言及した。もうかっている企業への増税などで不足する財源を補うという。

 感染症対策で様々な給付が行われ、財政は厳しい。大胆な減税に現実味があるとは言えない。

 米軍普天間飛行場の名護市辺野古への移設計画については、中止すべきだと訴えた。民主党の鳩山政権は「最低でも県外」と主張し、今に続く混乱を招いた。そうした経緯を省みず、移設反対を唱えるのは無責任ではないか。

 一方、62人だった国民は十数人だけとなる。政策を重視する「提案路線」を堅持してもらいたい。民間労組の出身議員らが国民に残ったため、立民は今後、左派色を一段と強めるとの見方は多い。

 今回の野党再編には、国民の小沢一郎衆院議員が深く関わっている。立民の名にこだわる枝野氏に譲歩を促し、国民の議員が求めていた党名投票を実現させた。

 新党には、小沢氏のほか、無所属の野田前首相、岡田克也元外相ら民主党政権の中心にいたベテランが加わる。枝野氏は指導力を発揮し、民主党の負のイメージをふっしょくできるのか。中堅・若手の育成にも取り組まねばならない。

無断転載・複製を禁じます
1468978 0 社説 2020/09/11 05:00:00 2020/09/11 05:00:00

ピックアップ

読売新聞購読申し込み

アクセスランキング

新着クーポン

NEW
参考画像
500円400円
参考画像
ランチでご来店のお客様にジェラートをサービス
参考画像
アクティビティご利用でソフトドリンク1本サービス

読売IDのご登録でもっと便利に

一般会員登録はこちら(無料)
ページTOP
読売新聞社の運営するサイト
ヨミダス歴史館
ヨミドクター
発言小町
OTEKOMACHI
元気ニッポン!
未来貢献プロジェクト
The Japan News
YOMIURI BRAND STUDIO
美術展ナビ
教育ネットワーク
活字・文化プロジェクト
よみうり報知写真館
読売新聞社からのお知らせ