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イベント緩和 安全な運営を軌道に乗せたい

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 多くの人がイベントを自由に楽しめる。そんな日常を早期に取り戻すには、主催者と観客の双方が感染防止に協力し、安全な開催実績を積み重ねていくことが大切である。

 政府は19日、新型コロナウイルス対策で行ってきたイベントの観客数制限を緩和する方針だ。

 クラシック音楽や演劇、映画など、観客の発声を伴わない興行は5000人以内なら満席を容認するという。プロ野球など1万人超の大規模イベントは5000人の上限を撤廃し、収容人数の50%まで受け入れ可能とする。

 施設の規模と、声援を伴うか否かで分類した。飛沫ひまつ感染のリスクを重視した結果と言える。

 イベントは入場料収入に支えられている。採算面では緩和を歓迎しつつも、上限までの受け入れをためらう主催者は多い。少ない座席数を前提として既にチケットを販売していたため、観客の追加が難しいケースもあるのだろう。

 プロ野球12球団とJリーグは、球団やクラブごとに収容人数を判断する。プロ野球の巨人軍は収容率45%にあたる1万9000人まで、中日は収容率30%までとするなど対応が分かれている。

 クラシックや演劇界では、慎重な姿勢の団体が目立っている。高齢の愛好層が多い場合は、特に客席の混雑への配慮が必要だ。

 もどかしいようでも、感染が収束しない現状では、地域の感染状況を見極めながら、慎重に観客数を拡大していくほかあるまい。

 いったんクラスター(感染集団)が発生すれば、それぞれの業界が深刻なダメージを被る。東京都新宿区の劇場で大規模なクラスターが生じたのは、公演中に窓を閉め切るなど、主催者による感染対策が不十分だったためだ。

 主催者は制限緩和に伴い、入念な対策を迫られている。観客が入退場する際の密集回避や、感染者が出た場合に備えた連絡先の把握などだ。気を緩めれば感染拡大に直結すると肝に銘じてほしい。

 観客の協力なしに安全な開催は望めない。マスクを着用し、大声や鳴り物による応援は控えるといったルールを、一人ひとりがしっかりと守る意識が大事だ。

 来夏の東京五輪・パラリンピックで、会場に多くの観客を迎え入れるには、どんな対策が必要なのか。様々なイベントでの取り組みが五輪への試金石となろう。

 感染が再拡大すれば、再び入場制限が厳しくなる恐れもある。感染対策を徹底し、緩和の流れを逆行させないようにしたい。

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1486165 0 社説 2020/09/18 05:00:00 2020/09/18 05:00:00

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