コロナ最多更新 感染対策を見直すべき局面だ

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 感染爆発を食い止められるかどうかの瀬戸際にある。政府や事業者、国民が危機感を共有し、全力で対策に取り組まなければならない。

 新型コロナウイルスの新規感染者数が1日あたり2000人を超え、過去最多を更新した。500人を上回った東京都は、独自の警戒レベルを最高の「感染が拡大している」に引き上げた。

 流行は、これまでとは異なる局面に入ったとみるべきだ。

 今回の急拡大は、夏の「第2波」と様相が異なっている。都内では、クラスター(感染集団)の発生が夜の街にとどまらず、職場や大学の寮にも広がった。家庭内感染も全体の4割超を占めている。

 感染経路の分からない人が増えたという。無症状者を含め、知らないうちに感染を広げているケースも多いのだろう。引き続き保健所の追跡調査を強化し、感染者が出た場所では、集中的にPCR検査を実施していく必要がある。

 重症化しやすい高齢者の感染が目立っているのは心配だ。全国の病床使用率は上昇しつつある。このまま感染者が増え続ければ、病床が逼迫ひっぱくして、地域の医療体制が立ち行かなくなる恐れがある。

 国と都道府県は、ホテルなど軽症者向けの宿泊施設を確保するとともに、病院の体制強化を着実に進めてもらいたい。

 政府は「Go To トラベル」事業の見直しに慎重だ。経済活動と感染防止の両立は大事だが、これ以上、状況が悪化すると、経済活動の基盤も崩れかねない。

 状況の変化に応じ、柔軟に軸足を移すことをちゅうちょしてはならない。対象地域の変更を含め必要な措置を検討すべきではないか。

 10月以降、感染者数が高止まりしている中、週末は行楽地がにぎわっている。今週末の3連休も、旅行を予定している人は多いだろう。旅先では感染防止の基本を徹底することが肝要だ。体調がすぐれない人は取りやめてほしい。

 米製薬大手ファイザーはワクチンの緊急使用許可を米政府に申請する方針だ。臨床試験では高い有効性が示されたという。朗報だが、日本に供給されるのは来年以降になろう。今冬はワクチンなしで乗り切らなければならない。

 マスク着用や「3密」の回避などは浸透している。ただ、「対策疲れ」が生じ、若い世代を中心に、必ずしも守られていない場面が増えているのではないか。

 社会全体で流行を封じ込める必要があることを認識し、行動に結びつけることが大切だ。

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1640181 0 社説 2020/11/20 05:00:00 2020/11/20 05:00:00

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