読売新聞オンライン

メニュー

ニュース

動画

写真

スポーツ

コラム・連載・解説

発言小町

漫画

教育・受験・就活

調査研究

紙面ビューアー

その他

サービス

読売新聞のメディア

購読のお申し込み

読売新聞オンラインについて

公式SNSアカウント

予算委集中審議 感染対策の明確な指針が要る

メモ入力
-最大400文字まで

完了しました

 新型コロナウイルスに関する与野党の論戦は、かみ合わなかった。危機をどう乗り越えるのか。政府は国民に明確な指針を発信すべきだ。

 衆参両院の予算委員会で、集中審議が行われた。感染症対策について、野党は、政府の観光支援策「Go To トラベル」に焦点を当てた。

 立憲民主党の枝野代表は「人の移動が活発になれば、感染が広がる」と述べ、中止を求めた。

 菅首相は「感染拡大の主要な原因であるとのエビデンス(根拠)は存在していない。経済を支える有力な事業だ」と反論した。

 政府の支援策により、疲弊した観光産業を下支えする意義は大きい。その効果で事業を継続できている企業も多いだろう。

 だが、感染が急拡大する局面になっても、政府が旅行を奨励し続けることは、果たして妥当なのか。感染拡大地域を目的地とする旅行を制限する一方で、その地域からの出発は補助し続けることにも、違和感が拭えない。

 感染者が増えた理由について、田村厚生労働相は「十分に感染防止策が講じられていない中で、人の移動が増えた」と答弁した。

 政府は、社会に緩みが生じないよう、マスクの着用や「3密」の回避といった基本的対策の徹底を改めて促さねばならない。

 国内の重症者数は最多の水準にあり、都市部の病床使用率も上昇している。PCR検査や医療提供体制の拡充が急務だ。

 日本学術会議が推薦した会員候補6人の任命を拒否した問題について、首相は「バランスの取れた活動を確保するため、適切に判断した」と述べるにとどめた。

 首相による任命は「形式的」とした過去の政府答弁との整合性は、放置されたままだ。首相は、任命拒否の理由や経緯を丁寧に説明することが不可欠である。

 安倍前首相の後援会が主催した「桜を見る会」の前夜祭を巡っては、参加者が支払った会費と、実際の経費の差額を、安倍氏側が補填ほてんしていたことが判明した。政治資金規正法違反の疑いなどが指摘されている。

 安倍氏は昨年、国会で「後援会としての収入、支出は一切ない」と述べていた。補填が事実なら、答弁と矛盾する。立憲民主党や共産党は、事実関係を明らかにするよう要求した。

 行政のトップにいた者として、安倍氏には高い倫理観が求められる。誠実に対応し、適切に説明責任を果たしてもらいたい。

無断転載・複製を禁じます
1653656 0 社説 2020/11/26 05:00:00 2020/11/26 05:00:00

ピックアップ

読売新聞購読申し込み

読売IDのご登録でもっと便利に

一般会員登録はこちら(無料)