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米大統領選確定 「不正」巡る対立を終わらせよ

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 米大統領選の結果を巡る不毛な対立に終止符を打ち、前に進む機会とすべきだろう。選挙の正当性を認めることが、劣化した米国の政治を修復する一歩となるはずだ。

 大統領選の選挙人投票で、民主党のバイデン前副大統領が過半数の票を獲得して勝利し、当選が事実上確定した。

 選挙人投票は形式的で、通常は注目が集まることはない。有権者による11月3日の投票で、州ごとの勝者と獲得した選挙人の数は明らかになっており、勝者を確認する手続きにすぎないからだ。

 異例の混乱を招いた原因は、トランプ大統領が「選挙に不正があった」として敗北を認めず、結果の無効化などを求める法廷闘争を展開してきたことにある。

 裁判では、トランプ陣営の敗訴が相次いでいる。投開票を巡り、勝敗を揺るがすような不正がなかったことは明白だ。大統領が自ら根拠に乏しい主張を繰り返し、民主主義の根幹である選挙への信頼を傷つけた責任は極めて重い。

 1月20日のバイデン政権発足に向けて、感染症への対処や経済対策、安全保障政策などで切れ目を作らないことが大切である。選挙戦さながら、なおも支持者へのアピールを続けるトランプ氏の姿勢はこれに逆行している。

 エスパー国防長官の解任や、アフガニスタン駐留米軍の削減方針は、次期政権にも影響が及びかねない。退任間際の大統領が決定すべき事項ではなかった。トランプ氏は、円滑な政権移行を第一に考え、自制に努めるべきだ。

 バイデン氏は、選挙人投票での勝利を受けて演説し、「結束して共に傷を癒やそう」と訴えた。国民の溝を埋めるには、トランプ支持者の協力が不可欠だろう。

 新政権の顔ぶれは、オバマ前政権の高官が多く、実務能力と経験を重視する姿勢が目立つ。人種や性別のバランスに配慮し、多様性を打ち出しているのも特徴だ。

 トランプ政権との違いを強調する狙いはわかるが、民主党系に固執せず、幅広く人材を求める姿勢も、融和には必要ではないか。

 大統領選を巡っては、メディアやSNSのあり方も問われている。トランプ氏のツイッターの発信を鵜呑うのみにし、「不正があった」と信じこんでいる人が少なくないのは深刻な状況だ。

 ツイッター社は、問題があるメッセージに警告を付けて、注意を喚起している。情報の真偽や発信者の意図を冷静に見極める力を、受け手側も養わねばならない。

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1703612 0 社説 2020/12/16 05:00:00 2020/12/16 05:00:00

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