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米議事堂占拠 民主主義の先導役の名が泣く

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 世界の民主主義を先導してきた米国で、目を疑う光景が広がった。トランプ大統領があおり立てた社会の分断と陰謀論は、選挙と議会を否定する暴挙に行き着いたといえる。

 トランプ氏を支えてきた共和党議員をはじめ全ての政治家が、歴史的な汚点を深刻に受け止め、政治の再生に努めねばならない。

 首都ワシントンの連邦議会が、暴徒化したトランプ支持者によって一時占拠された。上下両院の合同会議で、民主党のバイデン氏を次期大統領に正式選出する手続きの最中に多数の支持者が侵入し、議事は中断に追い込まれた。

 民主主義を象徴する議場の審議が暴力で妨げられるという、前代未聞の事態である。警官隊との衝突により、死傷者まで出た。衝撃の大きさは言い尽くせない。

 責任の多くは、トランプ氏にある。合同会議に合わせて、大統領選の結果に抗議する集会を開き、「不正で勝利をさらわれた」という持論を強調して、支持者に議事堂へ行進するよう呼びかけた。

 トランプ氏が乱入を扇動したといっても、過言ではあるまい。今なお、支持者の多くが選挙で不正があったと信じ込んでいる。

 選挙結果が判明した時点でトランプ氏が敗北を宣言し、政権移行に努めていれば、これほどの混乱と衝突には至らなかったはずだ。トランプ氏に同調した共和党議員も非難を免れない。結果の重大さを認識し、目を覚ますべきだ。

 事態収拾後に再開した会議では事前の意思を覆し、選挙結果への異議申し立てに対する賛同を取り下げる共和党議員もいた。立場の違いがあっても、議論を尽くしたうえで歩み寄る民主政治の原点を思い起こしたのではないか。

 バイデン氏は「我々の民主主義は前例のない攻撃を受けている」と危機感を示した。国民の分裂や与野党対立の先鋭化に歯止めをかけることが課題となる。

 副大統領や上院議員時代に共和党とのパイプ役を務めた経験も生かして、議会が機能を発揮できるよう力を尽くしてもらいたい。

 民主党は、ジョージア州の上院2議席を争う決選投票で、いずれも勝利を確実にし、上下両院で多数派を握る情勢になった。

 上院が権限を持つ閣僚などの人事の承認や、法案、予算案などを巡り、迅速な処理が見込めることは新政権の追い風となろう。

 新型コロナウイルス対策や経済の回復策は待ったなしである。目に見える成果を上げるために、新政権と議会が協力するべきだ。

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1757869 0 社説 2021/01/09 05:00:00 2021/01/09 05:00:00

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