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福島・宮城地震 余震とコロナに万全の備えを

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 東日本大震災から10年の節目を前に、再び東北地方を震度6強の激しい揺れが襲った。国と自治体が緊密に連携し、地域住民の安全確保に努めなければならない。

 13日深夜、福島県沖を震源とする地震が発生した。マグニチュードは7・3と大きく、揺れは福島、宮城両県を中心として広域に及んだ。震源が55キロ・メートルと深く、幸いにも津波の被害はなかった。

 大震災の余震で、震度6強を観測したのは2011年4月以来である。10年を経ても、これほどの余震を生む自然の脅威に慄然りつぜんとする。当時の記憶がよみがえり、恐怖に身をすくませた人も多いだろう。

 転倒などで150人以上が重軽傷を負った。福島県内の常磐道では、大規模な土砂崩れが起きた。東北新幹線も架線用の電柱が損傷したほか、高架橋の柱にひびが入り、一部区間で運休している。

 政府は首相官邸の危機管理センターに対策室を設けた。福島県から災害派遣要請を受けて、陸上自衛隊が情報収集や給水活動を行った。まずは、被災者の支援と復旧に全力を挙げてもらいたい。

 これから1週間ほどは、同じような規模の余震が起きる可能性がある。津波の懸念も拭えない。現地は大雨に見舞われ、土砂崩れにも注意が要る。予断を排し、備えに万全を期すことが重要だ。

 福島、宮城両県内に避難所が開設された。余震が続けば、多くの避難者が集まり、新型コロナウイルスの感染リスクが高まることも想定される。コロナとの複合災害は避けなければならない。

 昨秋の台風10号では、感染対策で避難所の定員を減らしたため、住民を収容できないケースが相次いだ。自治体間で情報を共有し、十分な避難所を確保してほしい。ホテルなどへの分散避難も視野に入れる必要がある。

 避難所では、冷え込みの中でも換気を怠らず、避難者同士の距離を保つ工夫を凝らすなど、感染対策を徹底することが大事だ。

 ワクチンの先行接種が週内にも始まる。ファイザー製のワクチンは超低温で保管しなければならない。今回のように停電が起きると、品質に影響が出かねない。国は保管態勢を再点検すべきだろう。

 地震の直後、多くの人が高台に避難したという。少しでも津波の危険を感じたら、ためらわずに逃げることが大切だ。大震災の教訓を改めて思い起こしたい。

 一人ひとりが避難経路を改めて確認し、防災や感染予防に必要なものを準備してほしい。

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1844593 0 社説 2021/02/16 05:00:00 2021/02/16 05:00:00

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