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米国の対中政策 同盟強化で国際秩序を守れ

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 民主主義や法の支配に基づく米国主導の国際秩序を、中国の挑戦からどう守るか。米国のバイデン政権は同盟国との連携を強化し、確固とした戦略を練る必要がある。

 バイデン大統領は外交演説で、中国を「最も重大な競争相手」と位置付けた。国防総省は米軍の配備態勢の見直しに着手し、対中戦略に関する作業部会を設置した。今後4か月かけて、省庁を横断した基本方針を検討するという。

 インド太平洋地域の安定と繁栄は、米軍がグアムや日本などに前方展開し、同盟国と協力して挑発を抑止する体制が支えてきた。

 これに対し、中国は南シナ海の軍事拠点化と強引な海洋進出で、影響力の拡大を図っている。放置すれば、航行の自由や国際ルールがないがしろにされ、中国優先の秩序に塗り替えられる恐れがある。

 中国の台湾への軍事的威圧や沖縄県尖閣諸島沖の領海侵入は、偶発的な衝突の危険と隣り合わせの行為だ。日本などの出方を探り、米国の介入の決意を試すような挑発は許されない。毅然きぜんと対処し、常態化を阻むべきだ。

 バイデン氏は中国の習近平国家主席との電話会談で、「自由で開かれたインド太平洋」の維持を強調した。日本がトランプ米政権と推進してきた普遍的価値観に基づく理念を、新政権も継承し、習氏に直接伝えた意義は大きい。

 バイデン政権は、同盟重視を掲げた点で前政権と大きく異なる。日米豪印の枠組みをインド太平洋政策の軸に据えたのは賢明だ。

 米軍再編を通じて、米国のこの地域への関与が一層強化されるよう、日米が調整していくことが大切である。在日米軍基地は米国にとっても戦略的に重要だという認識をさらに深めてもらいたい。

 米国に過度の負担をかけるのを避けるためにも、日本などの同盟国は、自国の防衛力向上が不可欠となる。安全保障上の利害と中国との経済関係をどう調整するかも共通の課題だろう。

 米国と同盟国は、中国との意思疎通を図り、軍事衝突につながる緊張激化を避けながら、安定した秩序を守り抜かねばならない。

 中国は米国に「協力の精神」や「相互尊重」を求める一方、台湾や香港などの「核心的利益」は譲らない姿勢を見せている。感染症や気候変動対策での協調をちらつかせながら、米国の軟化を引き出そうとしているのではないか。

 バイデン氏は、「米国と同盟国の利益にかなう場合に協力する」と述べた立場を堅持すべきだ。

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1847559 0 社説 2021/02/17 05:00:00 2021/02/17 05:00:00

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