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みずほ銀ATM トラブルへの対応がお粗末だ

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 過去に大規模なトラブルを繰り返したみずほ銀行のシステムで、再び障害が発生した。早期に原因を究明し、再発防止と信頼回復に万全を期さなければならない。

 2月28日、みずほ銀の現金自動預け払い機(ATM)で、システム障害により預金の引き出しなどができなくなった。一時、全国のATMの約8割にあたる約4300台が停止したという。

 影響はインターネットバンキングにも及び、一部の取引に支障が出た。翌1日朝に支店では全てのATMが稼働したが、出張所は全面復旧が午後にずれ込んだ。

 銀行のシステムやATMは、国民生活を支える重要なインフラ(社会基盤)である。度重なるトラブルで利用者に不便を強いる事態はあってはならない。

 金融庁は、原因や再発防止策について報告を求める方針だ。定期預金のデータ移行の作業でシステムの容量が足りなかったというが、なぜ想定が甘かったのか、徹底した調査が不可欠である。

 停止したATMでは、挿入したキャッシュカードや通帳が戻らず、数時間、店舗内で足止めされた利用者が相次いだという。

 行員らが迅速に駆けつけて、丁寧に対応する体制は整っていなかったのか。カードや通帳は、連絡して返却するとしているが、大事なお金を預けている顧客が被った迷惑は大きいはずだ。

 トラブル時の顧客対応のあり方についても、しっかり点検して、改善していくべきである。

 みずほ銀は、第一勧業、富士、日本興業の旧3行の再編による2002年の発足時と、11年の東日本大震災の直後に大規模なシステム障害を起こしている。

 02年には二重引き落としなどがあり、11年には給与振り込みにも影響が出て強い批判を受けた。

 経営統合でシステムが複雑化したことが一因とされたため、総額約4500億円の費用と約8年を費やして、19年7月にシステムを全面刷新したばかりである。それから2年もたたずに、障害が発生したことは深刻だ。

 トラブルが起きた後の説明責任の面でも問題が多い。みずほ銀は、28日にホームページ上に謝罪文を掲載したが、ATMの停止状況などを明らかにしたのは夜になってからだ。記者会見を開いたのは1日の午後6時で、遅すぎる。

 銀行の社会的責任は重い。速やかに説明を尽くして、顧客の不安を取り除くことが必須だ。経営責任も明確化してもらいたい。

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1878570 0 社説 2021/03/02 05:00:00 2021/03/02 05:00:00

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