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みずほ障害続発 これ以上の失態は許されない

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 みずほ銀行で、システム障害による現金自動預け払い機(ATM)やインターネットバンキングのトラブルが、相次いで発生している。

 全国のATMの約8割が止まり、通帳やキャッシュカードが戻らなくなった2月28日の大規模障害に続き、3月3日夜には東京都や千葉県などにあるATM29台が最大3時間停止した。

 再びキャッシュカードが取り込まれたままになる事例もあった。機器の故障でネットワークが寸断されたことが原因だという。

 7日にもATMやネットバンキングで、定期預金の預け入れができなくなった。プログラムの更新作業で問題が生じたという。

 それぞれの障害に関連性はないが、1週間余りに3回もトラブルが発生したのは異常事態である。顧客の不安は強まるばかりだ。

 銀行は、生活を支えるインフラだ。その心臓部となるシステムは安定性が何より重要である。

 みずほ銀のトラブルの続発ぶりは、3メガバンクの中で目立っている。原因を徹底究明し、抜本的な対策を講じる必要がある。

 2月末の大規模障害が、紙の通帳ではなく、ネットで出入金の記録を確認してもらう「デジタル口座」に移行する作業の中での事故だったことも判明した。

 デジタル口座は1月からサービスを始め、毎年1月末時点で1年以上記帳がない口座は自動的にデジタルに移すことにした。その仕分けをデータ処理の多い月末に行ったためメモリー容量が不足し、システムがパンクしたという。

 デジタル化は、紙の通帳にかかるコストの削減や事務の効率化が狙いというが、合理化のしわ寄せが顧客に及ぶことはあってはならない。デジタル口座への移行作業を中断したのは当然だ。

 みずほ銀は、第一勧業、富士、日本興業の3行の再編後、システム統合が進まず、デジタル口座の導入でも他行より遅れていた。

 2019年夏のシステムの全面刷新を受け、一気に遅れを挽回しようとしたとみられる。対応を急ぐあまり、安全への目配りがおろそかになっていなかったか。

 最初の大規模障害の原因が、デジタル口座への移行だったことを、今月1日の記者会見では明らかにしていなかった。説明責任の点でも問題が大きい。

 みずほ銀は統合後、旧3行の組織の融合が十分ではなく、一体感を欠くと指摘されてきた。それが続発するトラブルの遠因になっていないかも検証してほしい。

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1898810 0 社説 2021/03/10 05:00:00 2021/03/12 20:58:01

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