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携帯新プラン 値下げの恩恵は行き渡るのか

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 携帯電話大手3社が、料金を大幅に引き下げた新プランをスタートさせた。幅広い利用者が、恩恵を実感できる仕組みにしてもらいたい。

 比較的データ容量の大きい20ギガ・バイト(GB)で、NTTドコモのプランは税込み月2970円だ。1回5分以内の通話は無料になるサービスが付いている。

 KDDI(au)とソフトバンクは月2728円で、通話料無料のサービスは含んでいない。

 20GBは、高画質の動画を1日1時間ほど視聴できる容量だ。その程度の利用状況の人は、これまでは60GB以上の大容量プランを契約する必要があった。それと比べれば半額以下となり、ロンドン並みの水準に下がった。

 政府の要請を受けたものとはいえ、国際的に割高だとされた料金の改革が前進したと言える。

 ただ、新プランには様々な制約や条件があり、注意が必要だ。

 各社とも契約手続きはオンラインに限定され、携帯ショップでは申し込めない。インターネットに不慣れな高齢者らに不親切だ。

 学生割引は適用されない。家族割引は対象外の場合があり、子供ら多くの家族と一緒に契約する人や家族同士の通話が長い人は、本当に割安かを確認することが望ましい。各社は事例を示すなどし、明快な説明に努めるべきだ。

 今回は20GBが値下げの目玉だが、総務省の調査によると、実際に20GB以上を使っている人は契約者の約1割で、2GB以下が半分を占めるという。

 データ利用が少ない人は、使用量に応じて決まる従量制が適しているものの、現状では新プランより割高になるケースがある。

 契約者の間で不公平感が出ないよう、小容量を合わせた料金体系全体を見直してほしい。

 小容量では、格安携帯電話会社が月1000円前後の料金を打ち出して対抗しており、有力な選択肢となる。だが、乗り換えが面倒だという人が多いのが実情だ。

 総務省は、会社を変える際の手数料の撤廃や手続きの簡素化を各社に要求している。利用者が自分に合うプランを探せるサイトも作っており、有効に活用したい。

 大手各社は新プラン以外に、光回線とのセット割引や、スマホを2年で買い替えることを条件に端末を半額にするサービスなど、あの手この手の囲い込み策を展開しているが、その中身は複雑だ。

 利用者が求めている、わかりやすい料金制度の実現にも、もっと力を注ぐべきではないか。

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1942713 0 社説 2021/03/28 05:00:00 2021/03/28 05:00:00

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