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アルコール販売 飲み過ぎ防止はグラム表示で

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 アルコールの過度な摂取は、健康を損なう。酒類業界は、わかりやすい表示で飲み過ぎを防ぐ工夫をしてもらいたい。

 酒類大手各社は、缶ビールや缶チューハイなどに含まれているアルコールの量について、「グラム」で公表する取り組みを始める方針だ。

 厚生労働省は、1日のアルコール摂取量が男性で40グラム、女性で20グラム以上の場合に、糖尿病や高血圧など生活習慣病のリスクが高まるとの目安を示している。

 現在は、法律で商品へのアルコール度数の明記が義務づけられているが、量は対象になっていない。飲酒量に、度数とアルコールの比重0・8を掛ければ摂取量がわかるが、計算が面倒だ。

 健康を保つにはアルコールの量を抑えることが望ましい。記載があれば、目安を超えたかどうかを知りやすい。各社は量についても消費者に伝えることが大切だ。

 アサヒビールは30日以降、ホームページに缶商品のアルコール量を順次掲載するという。

 他社も追随する意向だが、当面はホームページでの公表にとどまるとみられる。缶に直接表示するというキリンも、2024年までに開始するとしている。

 業界には、アルコールの量を容器に直接記せば、酒類の売り上げの減少につながってしまうとの警戒感があるのだろう。

 各社は早期に、厚労省が示す目安と合わせ、アルコール量を缶に明示するべきではないか。

 最近は新型コロナウイルスの流行で、自宅で飲む人が増え、在宅勤務や外出自粛のストレスで酒量が多くなる例があるという。

 各社は、アルコール度数が7~9%と高いチューハイなど、「ストロング系」と呼ばれる飲料の販売に力を入れている。

 お酒に強くない人でも果汁などが入って飲みやすく、飲み過ぎてしまう危険がある。医療関係者からは、アルコール依存症の増加につながるとの懸念が出ている。

 政府は今月、アルコール健康障害対策に関する計画を決定し、業界にアルコール量を容器に表示するよう検討を促している。

 近年は、健康意識の高まりで、アルコールの過剰摂取に対する目が厳しくなり、世界保健機関(WHO)が飲み過ぎの弊害を訴えるなど啓発活動を進めている。

 投資家らの間には、企業に収益の追求だけでなく、社会的貢献を求める傾向が強まっている。消費者の健康に配慮しなければ、各社の企業価値も低下しかねない。

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1947425 0 社説 2021/03/30 05:00:00 2021/03/30 05:00:00

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